猫の『ピトー』は、背骨が湾曲しているために、丸い体形をしています。あやうく安楽死させられるところを、獣医の家族に助けられました。走ったり、ジャンプしたりはできないけれど、愛らしい姿でよちよち這ったりいたずらをしたり、元気にしています。いまや、家族みんなのアイドルになっています。
珍しい病気で「短く丸い」猫に
マリさんという少女が、祖父母の飼っている猫ピトーについて、投稿サイト「レディット」に載せました。
This beachball of a cat. (Though she looks severely overweight, she is not! Pitoe has severe scoliosis which makes her body short & round. Link to xray in comments.) from cats
ピトーは太りすぎなのでは?と多くの人が心配しましたが、実はマリさんによると、ピトーは太って見えますが、それは症状のせいで、実は健康で幸せそうで、痛みもない様子だそうです。
この可愛らしい猫は、脊柱側弯症という珍しい病気で、背骨が湾曲しているのです。安楽死されかかっているところを、獣医が保護して、引き取られたのです。
この可愛らしい猫は、脊柱側弯症という珍しい病気で、背骨が湾曲しているのです。安楽死されかかっているところを、獣医が保護して、引き取られたのです。
丸い猫「ピトー」をお迎えするまでのストーリー
こちらが、どういう経緯で現在4歳のピトーがマリさんの一族に迎えられたかのお話です。
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ピトーはひとい脊柱側弯症で、体長が他の猫よりずいぶん短いんです(だから、横に成長していきます。)ピトーは祖父母が飼っている猫です。
私の両親が獣医で、ある日、猫のブリーダーが“問題のある子猫たち”を持ち込んできたそうです。子猫たちにはいろいろな問題があったそうですが、ピトーもそのうちの1匹でした。
ブリーダーは、だれも買い手がつかないだろうから、ピトーを安楽死させたがっていたのです。
私の祖母は、動物好きでずっと猫を飼いたかったのですが、もし猫がアパートのバルコニーからジャンプして怪我をしたら困る、と恐れて飼わなかったのです。
母は、ピトーはきっとおとなしい猫だと考え、ブリーダーに『この猫を祖母にあげてもいいか』と聞いたんです。もちろん快く了解され、無事にピトーは引き取られて、最高に幸せな縁組となったんです
祖母はこの猫が大好き。ピトーは何でも上手にこなすので、みんな驚いています。ジャンプはできないけれど、よちよち歩きをしたり、走ったり、遊んだり、すごく上手によじ登ったりできるんですよ。
家族の獣医たちがよく面倒をみていて、しょっちゅう健康診断をして、健康状態に気を配っているんです。
ピトーは祖母ととても仲が良くて、アパートをすっかり自宅と考えている様子で、くつろいでいます。すごく甘やかされているのよ。だって、祖父母はだいたい自宅にいるし、いつもピトーに関心を向けているのだから(ピトーもそれがうれしいらしわ)
丸い猫ピトーは遊び好きで活動的
ほんとうに愛らしい猫なんです。こんなに遊び好きで活動的だとは思わなかったわ。でも、祖父母の前では落ち着いた様子で、年配の人の前ではじっとすべきだとわかっているみたい。構われるのが好きで、お客さんが来ると遊びたがるの。何もかも、完全にすばらしい猫ね。ちょっと困るのは、水の入ったボウルをひっくり返すのが好きなことかな。でも餌のほうはそうしないの。餌のボウルのほうが、片づけやすいのにね。
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特異な病気をもっているため、少し問題はあるようです。
ピトーには、いろいろ生活上支障があるだろうと思ったのですが、実際は、体が丸まって短いだけで、困ったことはあまりありません。
痛みもないし、元気だし。でも、ほかの猫のように動き回れないのが最大の問題ね。ジャンプは全然できないし。健康を維持するために、頻繁に獣医のチェックを受けたり、体重過多にならないようにダイエットをする必要があるのよ。
健康状態についてたずねると、
ピトーはまったく健康なの。もちろん、体は丸まっていて、隠れている後ろ足は機能しないので、よく前足でひきずって歩いているわ。でも大事なのは、痛みは感じていないということ。このまま元気でいられるよう、人間が目を配っています。
と話しています。
ケアが必要な猫にもチャンスを
ピトーはみんなが注目してくれるのがお気に入りで、食べることと、窓から外をながめる事、そして人々と接することが大好きだそうです。
「誰か知っている人が来ると、まずヨチヨチ歩きをして近づき、あおむけに寝そべるの。これを見たら、だれもピトーの魅力に逆らえなくなるわ。」
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彼女の祖父母は、以前に飼っていた猫「ピトー」に敬を表して、そのままこの猫に同じ名前をつけました。
安楽死されかかったことを考えると、信じられないわ。いま、ピトーは祖母の、そして家族全員の愛情をたっぷり受けているんですから。特別なケアが必要な猫にも、チャンスを与えてあげることがとても大事だと思います。
以上が驚くべき子猫のお話の全容です。ピトーはチェンスをもらって、生きることができました。そして幸いなことに、パーフェクトな家庭を見つけたのです。
あなたも、もし動物を飼うことを考えているなら、貰い手のいない困った動物を引き取ることを考えてみては?
この投稿を見た人々の反応
・「なんてかわいい猫なの! 障害のある動物が、誰も引き取り手がないだろうと殺されるのは心が痛いわ。この猫に素敵な家族が見つかって、よかった!」
・「すばらしい! 完璧な組み合わせね!」
・「ピトーはとても可愛いね」
誤字脱字が気になりました。猫ちゃんの名前も間違えてます。最後の兄弟についてのコメントも載せなくて良いのでは無いかと思いました。
ご指摘箇所を修正し更新させて戴きました!ご指摘いただきありがとうございます!