すべての子猫を失ったママ猫と、ママ猫を失った子猫の運命の出会い。悲しみに暮れる日々に差し込んだ光はとても暖かいものでした。
全ての我が子を失ったママ猫
1ヶ月程前、アメリカのアニマルシェルター『Nevada SPCA』に妊娠中の猫が保護されました。
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ボランティアのキャシー・スタンキーウィッツさんは『ミスティ』と名付けられたママ猫を自宅へと連れ帰り、安全な場所で出産、育児ができるよう体勢を整えました。
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そして数日後、無事に子猫が誕生したもののミスティは上気道感染症を患ってしまったのです。ミスティ自身は何とか回復できたものの、免疫力の弱い子猫たちにとってそれからの10日間はあまりに長く非常に厳しいものとなりました。
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最善のケアが尽くされましたが、子猫たちはあまりにも早く虹の橋のふもとへと旅立ちました。
キャシーさんが獣医の元から連れ帰ったミスティはひどく落ち込んでいる様子だったといいます。あまりに早すぎる残酷な別れにミスティの心は深く深く沈んでしまいました。
ひとりぼっちの子猫
あまりに悲しい出来事から数日ほどが経ったとき、キャシーさんは生まれて間もないひとりぼっちの子猫について連絡を受けました。
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ミスティが子猫を探し続けていることを知っていたキャシーさんは避難所へと急行したのです。
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そこにはわずか3オンス(約85g)しかない小さなトラ柄の男の子がいました。小さな男の子は、キャシーさんの自宅へ着くまで小さな体から必死で声をあげ、鳴き続けたといいます。
そしてミスティが待つ自宅へ到着してからも、まるで子猫は母猫を求めるかのように鳴き続けました。
叫び声を聞いて走り出したママ猫ミスティ
子猫の叫び声を聞いたミスティは、子猫を探すために走り出しました。そして子猫を見つけるとすぐにハグとシャワーを浴びせたのです。
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小さな男の子は新しいママに抱きしめられていることを理解するとやっと落ち着き、鳴くのをやめました。
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『彼は暗い一週間に差し込んだ小さな光なので、サニーと名付けました。』
子猫を失ったママ猫と、ママ猫を失った子猫が強い絆で繋がった瞬間でした。
懸命に子猫の世話をするミスティ
ミスティは子猫をひと目みた瞬間から、一瞬たりとも子猫から目を離すことはありませんでした。
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彼女が自身の食事さえ忘れてしまうときはキャシーさんが食べ物や水を運んだといいます。子猫が清潔であたたかく、そして常に愛されていることを確認できるようミスティは24時間お世話を続けたのです。
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そして子猫は1週間で5.3オンスまで体重を増やしました。ミスティと出会った日に比べると約倍のサイズまで成長を遂げたのです。
そしてようやくサニーの目が開いたとき、そこにいたのはもちろんミスティでした。
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子猫はこれから歩くこと、探検をすること…そしていたずらを学びます。そのとき、側で見守ってくれるのももちろんミスティ以外にありえません。
切っても切り離せない親子の絆がそこにあり、彼らがひとりぼっちになることはもうありません。