「彼女は自分がハンデを負っていることを知らない」強く逞しく、ただひたむきに生きる猫の姿に胸を打たれる。彼女が見つけたのは彼女のことをより深く理解してくれる素晴らしいママでした。
前足がねじれた野良猫
インディアナ州で暮らすある男性が家の近くで見かけた野良猫は前足がねじれていました。
その猫はそのことを気にする様子はなかったものの、どうにか手助けできないかと考えた男性は猫が自宅へと立ち寄れる工夫を施しました。家のポーチへと続くスロープ、そしてそこへ食事を用意したのです。
しかし、男性が引っ越しをすることになった時”新しい家主はあの猫のことを気にかけてくれるのだろうか”と不安になったといいます。
そこで動物愛護協会に連絡を取ることに。クラーク郡動物愛護協会で働くペギー・キャンベル・レンセルさんは、前足のねじれた猫の話を聞き、シェルターへと受け入れることに同意したのです。
足が捻れていても何も不自由ではない
キャンベルさんはその猫をひと目見た瞬間、恋に落ちたといいます。
前足のねじれた野良猫は、ルー(Roo)という名前をプレゼントされました。
前足がねじれて四足歩行ができない彼女がどのようにして動き回っているのか…それは誰にも分かりませんでした。
しかし、ルーは長い間2本の後ろ足を器用に使って生活してきたのでしょう。シェルターで暮らし始めた後もぴょんぴょん跳ねたり、後ろ足で立ち上がったり…何ら不自由を感じさせなかったといいます。
キャンベルさんは、”彼女は自分に何か問題があることに気づいていません。”と語っています。
彼女のための永遠のおうち
後ろ足で立ち上がるルーの姿がとても愛らしいことはもちろん、その性格は優しく穏やかでとてもキュートだといいます。
一見、ねじれた前足は「ハンデ」に見えてしまいがちで、実際にこの先ハンデとなることもあるかもしれません。しかし、ルーをみんなと同じように見てくれる、そしてどんな時もルーに愛を注いでくれる家族が必要なのです。
とはいえ、他の猫たちができることでルーにできないことは殆んどありません。むしろ、世界中を探してもルー程に二本足で立ち上がって跳び跳ねることが上手な猫はいないかもしれません。
そしてルーは見つけたのです。いえ、彼女の存在を家族になるべき素晴らしい人々が見つけてくれたといったほうが正しいでしょうか。
ルーの新しいママとなったのは先天性疾患を持つ少女。少女の祖父母は”孫娘はルーに最高のケアと最も愛のある注意を与えます。”と話しています。
ルーのストーリーを知った人々からは以下のようなコメントが寄せられています。
・ルーには素晴らしいママがいる!
・ ルーを迎えてくれた少女に感謝!あなたは大いに報われるでしょう!
・ルーに素晴らしい家族が見つかったことが本当に嬉しい
・ルー、彼女はとてもかわいい猫だ!