カナダに住むデビさんが在宅勤務中、猫のけんか声で庭をのぞくと、飼い猫ロキと、ロキにそっくりな猫が大げんかをしていました。どちらが自分の猫かわからず、不思議な光景にしばし茫然としたデビさんでしたが、手に負傷しながらも、何とか2匹を引き離したのでした。
庭にそっくりな猫2匹が
カナダのアルバータ州エドモントンに住む、デビ・ラーセンさんは、不思議な体験をしました。彼女はロキという名の猫を飼っているのですが、この猫は外にいるのが好きなんです。
ある日、外で喧嘩のような音を聞きつけて外を見ると、うりふたつの2匹の猫が、憎々しげににらみあっているではないですか。どうしようかと考えているうちに、とっくみあいが始まりました。
デビさんが説明してくれました。
「叫び声がしたので、2階に上がって見下ろすと、まったく同じ猫が互いににらみあっていたの。
どっちがうちの猫かわからず、混乱状態だったわ。今から考えると、猫に水をひっかければよかったのにね。どっちがどっちだかわかった時は、喧嘩も終わりそうだったの。
何とか2匹を引き離し、ロキを家にいれたら、心配して近づいてきた飼い犬を、ロキが『猫パンチ』したのよ。」
ありがたいことに、ロキは無傷でした。もう1匹の猫のほうは、逃げ去っていったために確認できませんでした。
デビさんが投稿サイトのレディットに載せた説明です。
「猫を外に出しておいたのは、間違いでした。うちの猫は室内猫なのだけれど、チャンスがあるたびに、外に出ようとするんです。外飼いはしたくなかったけど、仕方なく妥協しました。
以前は、簡易首輪と長いリードで繋いでいたこともあったんだけど、大きくなって簡単に首輪をこわして脱出するようになったんです。ハーネスにつけかえたけど、うしろに下がって外すことを覚えてしまったので、役に立たちませんでした。
やがて、わたしが1階の部屋で仕事をしているときは、庭に出すようにしたんです。
ある日、質問ばかり繰り返す顧客の電話対応をしているときに、庭から地獄の声みたいな叫び鳴きが聞こえたんです。
何とか電話を打ち切って様子を見に行こうとしたんだけれど、お客さんは脈絡もないことを並べ立てて話をやめません。電話を切りたくてたまらなくて、『ええ、ええ。そうですね』と言い続けながら、客さんにも叫び鳴きが聞こえるんじゃないかと心配していたの。
何とか電話を終えて、2階にあがって外を見ました。猫がフェンスを越えて、リードからぶらさがっているんじゃないかと恐れたんです(フェンスまで届かない長さのリードにしたけど、またも猫は何とかフェンスを越える方法を見つけ出すんです)。
でも、自分が間違っていたのがわかりました。2匹を見たとき、自分がおかしくなったのか、本当にそっくりな猫がもう1匹いるのか、混乱してしまったわ。
もう1匹の猫が逃げるといけないので、あわてて写真を撮って、飼い主を探そうとインターネットに投稿したんです。本当に2匹ともそっくりに太って丸く、どちらがうちの猫だか全然わかりませんでした。
リードがあるほう?いいえ、ロキは何とかリードや首輪を外してしまっていたので、わかりません。わたしは、ただ茫然といがみ合う猫をみつめるだけだったの。」
猫同士のけんかの仲裁で手に負傷
1匹のほうが黒い首輪をしているのを見つけ、すぐにつかんでロキから引き離そうとしました。でも、すぐに身をかわして猫のほうに向かっていき、取っ組み合ったんです。
まるでピーナッツバターとジェリーみたいに、お互いにくっついて叩き合っていたわ。でも、何とか引き離して、ロキを抱き上げ、もう1匹の猫の首輪を抑えたの。
そうやったままロキを家に閉じ込めて、もう1匹のほうの怪我の状態を確認しようとしたけれど、大きな間違いだったわ。この猫が私の足を登って手をひっかいてきたのよ。その間中、ロキは自由になってもう1匹に襲い掛かろうと、私を攻撃するのだからたまらないわ。
ロキを家に置いたときには、もう1匹はフェンスを越えようとしていたのです。ジャンプしたけど、まるで漫画のキャラクターみたいにスローモーションでフェンスをすべり落ちたわ。
慌てて抱きとめようとしましたが、とても素早いので捕まえられません。家からおやつを持ってきたときには、もう猫は逃げていました。
仕事の休憩時間は15分しか残っていなかったので、猫を追いかけて傷を調べる時間はありません。仕方なく、戻ってくるかなと餌を出しておきました。いくらおびえていても、あれだけ立派な体格の猫ならカロリーが必要なはずですから。
噛まれた手は、腫れていて、動かすと痛いんです。
これを読んだ多くの人が、その手を医者に見せるようにアドバイスしました。彼女はその後、こう投稿しています。
「いま医者から戻ったところです。破傷風の予防接種と抗生物質を処方されました。みなさんありがとう。」
投稿を見た人々からのコメントをご紹介
「どちらもチーズバーガーをめぐって戦っていたように見えるね」
(ゾディアック119さん)
「文章が上手ねえ。笑っちゃったわ。出費については気の毒だけど」
(デューク・キックアスさん)
「続編:昔あなたの猫が外出して、別の猫と交尾して去ったの。その後、残された雌猫は子猫たちを育てなければならなくなって、やがて成長した子猫が仕返しのために戻ってきたのよ」
(バンブレビー93さん)
「太りすぎで、2つの猫にわかれちゃったかも」
(ローミング・インターネットさん)
「実はキャットNO.2を家に入れている間、キャットNo.1は別のところにいたのでは? 近所の人があなたの猫を自分の猫と思っていて、あなたも彼らの猫を世話していたってことはないの?」
(シェリーベアキャットさん)