建設現場の壁の中から聞こえてきた子猫の鳴き声。『生きたい』諦めなかった小さな戦士が手に入れたのは、ひげメンパパの尽きない愛でした。
建設現場から聞こえてきた鳴き声
ニューヨークのとある建設現場の壁の中で『ここにいるよ』諦めずに叫び続けたことが、彼女の運命を大きく変えました。
「壁の中から、鳴き声が聞こえる」
決死のSOSを受け取った女性は、保護団体『Little Wanderers NYC 』に助けを求めました。すぐに駆けつけたボランティアさんは、壁の中に取り残された生後2日ほどの目も開いていない子猫を無事救出。
当時の状況について
「彼女は壁の中に取り残され、必死に叫んでいました。お母さんは他の子を移動させたまま戻ってこなかったのかもしれません。」
と説明されています。
救出した子猫はあまりに小さく、手のひらにすっぽりと収まるほどでした。目は閉じたままで耳は折りたたまれていたものの、確固たる生きようとする意志を持っていたことが、救出へと繋がったのです。
『リジー』と名付けられた小さな戦士
Little Wanderers NYCの里親ボランティアを行っているマーシャル・メモンさんは『リジー』と名付けられた小さな戦士を自宅に引き取り、24時間体制でのケアを開始しました。
リジーは小さな体でいながらはじめからとても貪欲で、戦士の精神を持っていたといいます。食べ物を求めて動くようになり、常にハグを求めたのです。
とはいえ、2時間毎の食事に耐えないハグを与え続けるのは大仕事。すぐにマーシャルさんの家族が哺乳瓶での給餌班に加わることとなりました。なかでも、マーシャルさんの弟のマディさんはリジーに夢中だといいます。
彼女が求めるありとあらゆるニーズに応え、彼女のお腹がミルクでぽっちゃりしたあとはそっと肩に乗せてふたりっきりのハグタイムを満喫しているそう。
「リジーは彼のひげが大好きで顔をこすりつけるのが好きなの。おそらく、それは彼女のお母さんを思い出させるのでしょう。」
と、マーシャルさん。そのラブラブっぷりは写真を見ただけで十分に伝わりますね。リジーは、献身的なケアとサポート、そして惜しみなく愛を注がれながら日々成長しています。