衰弱した目の見えない子猫は、決して生きることを諦めませんでした。勇敢に困難に立ち向かった小さな戦士は、素晴らしい人生と仲間を見つけました。
小さな女戦士『ニュート』
生後3週間程と見られる極度に衰弱した子猫がラスベガスの市営シェルターに保護されました。獣医が下した厳しい診断にも屈することなく、彼女は生きることを諦めませんでした。
保護施設の職員さんは酷い状態で厳しい予後を言い渡された子猫を救うため、ラスベガスを拠点に長年保護活動を行っているニッキー・マルティネスさんに助けを求めました。
彼女には信じられないほどの生きたいという意志があるとすぐに分かりました。彼女の将来がどうなるかわからなかったけど、私は彼女に戦うチャンスを与えたいと思ったの
ニッキーさんはそう語ります。
『ニュート』と名付けられた子猫の体重はわずか136g、両目は見えない状態でした。ニッキーさんは、彼女の『生きたい』という意思を受け止め、24時間体制で万全のケアを続けました。
いつ命を落としても不思議ではないほどに衰弱しきっていた子猫は、獣医の診察を受けるたびに驚くほどの回復をみせたのです。数週間後、彼女は2ポンド(約900g)に達し、右目だけではあるものの視力を取り戻しました。
私はベッドの横にニュートを置いていたので、一晩中彼女の様子を確認することができました。午前0時を過ぎた頃、彼女がおもちゃで遊ぶ音が聞こえてきました。振り返ってみるとサークルで遊んでいるのがわかりました
と、ニッキーさんは当時を振り返ります。
最高の仲間と出会う
順調に回復したニュートは、3匹の猫と暮らすヴァレリーさんに預けられることになりました。3匹の猫たち『フィシャー』『セーラー』『ウェンズデイ』が出会ってすぐに彼女を受け入れたことにニュートは感激していたようです。彼女は一番小さな子猫にもかかわらず猫たちと格闘したり、ぶら下がったりと女戦士を気取っています。
彼女はこの場所を所有しています。誰もが彼女の片目が見えないことに気づかないでしょう。4匹の猫が3日でこんなに仲良くなるのは見たことがありません
と、ヴァレリーさんは言いました。
ハンナとの出会い
ヴァレリーさんはニュートを迎え入れる数日前、娘のハンナさんが4歳の頃から一緒に育った16歳の愛猫『プリンセス』が虹の橋を渡り、悲しい別れをしたばかりでした。
ニュートは彼女の心を完全に癒してくれました!彼女のお気に入りの場所はハンナのベッドです
この数ヶ月間、毎日私のそばにいる彼女が回復していくのを見守るのは私にとって慰めと喜びの源となっていました。私はすべての里子たちを愛していますが、より愛着を持つようになる里子がいます。それはとても特別なものです。
私の仕事は彼らを癒し、自信をつけさせ彼らを羽ばたかせることです。彼女がいなくなるのはとても寂しいけれど、彼女がどれだけ自信を持って幸せそうにしているかを見届けること、それが私の仕事に対する『給料』なのです。私を必要としている彼女のような人はもっとたくさんいるでしょう
と、ヴァレリーさんは語ります。
ニュートは厳しい闘いに勝利し、仲間と共に日々を楽しんでいます。彼女の将来は輝かしいものになるでしょう。