難産の末、ストレスに侵された幼い母猫は、困難を乗り越え我が子と他の子猫2匹を愛情いっぱいに育てます。
幼い母猫は愛情深くそして…強い
オーストラリア・パースを拠点とするアニマル・レスキュー・グループ『The Mad Catters』の創設者である『タラ』さんは、母乳が出ない母猫の授乳問題を抱えた生後約1日ほどの子猫がいると連絡を受けました。
母猫と子猫に関する情報を聞き、母猫は難産を経験し獣医の診察が必要だとすぐに分かりました
と、タラさんは話していました。
獣医の診察の結果、母猫の子宮にはもう1匹子猫がいることが判明。緊急帝王切開で2匹目の子猫を間一髪で救うことができました。それからの数日間、タラさんは24時間体制で子猫たちに栄養を与えるために、たゆまぬ努力を続けたのです。
試練を乗り越えた幼い母猫『ティファニー』は、子猫にミルクを飲ませることも世話をすることもわからず、痛みとストレスを抱え、数日後悲しいことに『パール』という名前の子猫は助からず、残された『ダイヤモンド』は、力の限り闘うのでした。
ダイヤモンドは困難な状況を乗り越えると、まだ目が開いていないにもかかわらず、ベッドの中を隅々まで探検して動き回るようになったのです。
ティファニーはリラックスし落ち着いてくると、子猫に対する態度にも変化が現れ、ある日のことダイヤモンドの泣き声を聞いたティファニーは、耳を澄ませると子猫のところに駆け寄りすくい上げ母性本能が目覚めたようでした。
その日から、ティファニーは子猫の母親であることを主張し、無条件の愛と彼女ができるすべての抱擁を浴びせたのです。タラさんはママ・ティファニーを癒やしながら、子猫にサプリメントを与え彼女をサポートしました。
彼女は唯一の赤ちゃんに気配りをしながら保護し、溺愛しているのでティファニーの信頼を得ることができたようです。
とタラさん。
代理母として…
その頃、2匹の未熟児の子猫『ボルト』と『ドッティ』が庭で発見され、ケアを必要としていたため、タラさんはミルクを与え、水分を補給し、酸素療法で呼吸を助け丹念なケアを施したのです。そのお陰で子猫たちは死の瀬戸際から連れ戻されました。
ママ・ティファニーは、家の中に他の赤ちゃんがいることに気付くと、子猫たちを探がし、唸り声を出しながらタラさんを見つめるのでした。
私はママ・ティファニーに、この子猫たちの世話をするチャンスを与えようと決めました。彼らを自分の子供のように受け入れてくれてとても幸せです。彼女は私がボルト、ドッティとダイヤモンドの世話をすることを許可し、彼女を撫でることも許してくれたのです
とタラさん。
ティファニーはタラさんがサポートしてくれていることを理解すると、ゆっくりと近づき信頼するようになったのです。彼女は子猫たちを頭の先からつま先まで清潔に保ち、彼らが愛されていることを伝えたのです。
ドッティは回復への道のりはかなり険しく、助かるかわからない不安な日もありました。タラさんが救うために戦い続ける中、ママ・ティファニーは子猫に愛のシャワーを浴びせ快適さを提供するのでした。彼女のお陰で最も小さな戦士は食欲旺盛で生意気な子猫へと成長。
子猫たちに甘く愛情を注ぐテイファニー
ボルトとドッティは姉ダイヤモンドを崇拝していて、彼女と一緒に転がり寄り添い、時には彼女を枕にするのが好きです。
今では、ティファニーはダイヤモンドの最も素晴らしい母猫であり、ドッティとボルトに溺愛と誇りを持った代理母です。タラさんは更に、ドッティと同じくらいの大きさの2匹の子猫を迎え入れティファニーに託しました。
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ママ・ティファニーは子猫たちが必要とする十分なミルクを持っていませんが、彼女の愛が不足しているわけではありません。子猫たちが成長したときには、母性から引退し、愛される甘い子猫になることでしょう。子猫たちは、楽しみながら室内猫としての生活を送っています。