自宅で保護猫を守る活動をしているへリンさん。家が手狭になった彼女は、庭に猫のための楽園を作り上げました。ここにはカラフルな家々や遊び場、渡り板などが備わっていて、現在18匹の猫が幸せに暮らしています。
大の猫好きが高じて、活動家に
へリン・コーニルさんは大の猫好き。子どもの時から猫に強く惹かれ、日がな猫のことばかり考えてきました。でも彼女は、ただの「猫キチ」ではありません。できるだけ多くの猫たちを助けようとする活動家でもあるのです。
長年、猫の保護活動にその身をささげてきた彼女は、引き取り手のない子猫たちを世話してきました。でもジョージア州イートントンにある彼女の家は、猫たちには手狭になってきました。心が広くやさしい彼女ですが、家は狭いのです。
猫たちに専用スペース「猫村」を
そこでよいアイデアを思いつきました。庭と物置を利用して猫専用のスペースを作り、そこで猫たちが休んだり遊んだりできるようにしようと考えたのです。
このアイデアはやがて具体化されて、猫の楽園「猫村プロジェクト」と名付けられました。「猫村」には、色とりどりの居心地の良い小さな家々があり、猫はそこで眠ったり、屋根に登ったりできます。また丸太や壁や噴水があって、遊んだりジャンプしたりもできるのです。おもちゃや爪研ぎ棒のある遊び部屋、午後の日差しをたっぷり浴びられる渡り板もあります。「猫村」には、ほかにもいろいろあるんですよ。
「猫たちはとてもうれしそうで、ここが大好きです。どんどん改良を重ねています。猫用パティオにはあちこちから出入りができるので、猫同士のいさかいも避けられます。出入り用の窓には、細長い形に切った厚いプラスチックを使っているので、虫が入り込まないし、夏の暑さや冬の寒さも防げます。それでいて、猫にはかんたんに出入りができるんです」
と彼女はいいます。
幸せな猫18匹が生活中
ここでは、猫たちはみんなしっかり世話をされています。へリンさんのやさしく広い心のおかげですね。「猫村」には年配になった猫もいて、歯がなかったり耳が聞こえなかったりします。赤ちゃん猫のうちに棄てられて、哺乳瓶でミルクを与えなければならなかった子もいます。でもどの猫もみんな等しく大事にされ、愛情とおやつをたっぷりもらっているのです。
現在は18匹が「猫村」で幸せに暮らしています。へリンさんは猫同士の適切な距離が保てるように、人口密度(猫密度)が高くなりすぎないよう心掛けています。そうすることで、それぞれの猫の生活の質が保てるからです。
猫にとってだけでなく、私たちが見ても「猫村」はとてもすばらしいですよね。でもへリンさんはさらに改良しようと考えているのです。できるだけ多くの猫を助けるため、「猫村」をもっと大きくしようとしています。
猫への愛情があるからこそ、こんなすてきな楽園が実現できたのですね。
出典:https://www.top13.net/woman-creates-paradise-for-rescued-cats-catville/