猫の首が切断されたかのような投稿写真に、ネット民は騒然としています。実は視覚的錯覚によるもので、2匹の猫がくつろいでいる場面が、そのように見えただけでした。
実は2匹の猫
「視覚的錯覚」によって、何かにドキッとしたり面白がったりすることがあります。ドイツのババリア地方に住む男性が投稿サイト「レディット」に載せた飼い猫の写真が、まさにそれです。まるで猫の首が籠に入っていて、胴体は外に出ているみたいに見えるのです。この写真には人気投票が1万件も集まり、人々から「おもしろい」「混乱した」「どうしたらこうなるのか」などのコメントが寄せられています。
もちろん写真の秘密は、2匹の猫がいるという点です。籠の中に寝そべっているのがコーダ、首をうしろに回しているのがリリーです。飼い主の男性に話を伺いました。
投稿サイトに書かれた説明には、「頭を引っ込めている猫と、頭を出している猫。これで完璧な猫の完成だ」とあります。
偶然にとらえた奇妙な場面
投稿した本人は、写真を見るまで視覚的な錯覚をとらえたとは気がつかなかったそうです。「2匹が遊んでいる写真を撮っただけなんです。ところができあがった写真には、錯覚のような光景が写っていました。この写真がこんなに話題になるとは思ってもみませんでしたね。みんなが気に入ってくれるといいな、と考えただけなんです」
投稿サイトには、こんなコメントが書き込まれています。
「猫は(ギロチンで殺された)フランス貴族に違いない」
「すごいけど、同時に恐ろしいね」
「猫。ただし組み立てが必要です」
「ビデオゲームのポータル3だ」
「次の手品には、一般からの参加が必要ですが、どなたか?」
この写真は大量にミーム(引用・アレンジ)されています。この男性はそれを喜んでいます。
「ギロチンで殺されたというアイデアはとくに気に入っています。実際、猫たちはフランスとの国境地域で生まれたんです」
コーダとリリー。みんなを混乱させた写真の張本ニャン(人)です。
問題の写真は、コーダが籠の中でくつろいでいて、リリーがあちらを向いているんです。
3匹の猫たちが屋内で同居中
「両親はいつも猫を飼っていたので、自分も欲しいと思っていました。猫を飼っている妹に、避妊手術をしていない彼女の猫(これもリリーといいます)が子猫を産んだら、ぜひ引き取りたいと頼んでおいたのです。でもこの猫は流産してしまったので、代わりに近所の農家から2匹の子猫を入手してくれました。生後10週目でしたね。最初の1週間は妹の家でリリーを代理ママにして過ごしました。そのあと子猫をうちに引き取ったのです。この代理ママのリリーこそが、3匹目の猫が欲しいと思うきっかけでした。リリーのような三毛の猫をぜひ飼いたいと考えたのです」
猫たちのようすを聞いてみました。
「リリーとコーダは意外にもとても仲が良いのです。ミーズはリリーのことを受け入れてはいますが、ちょっとお転婆すぎると思っているようです」
もうこれ以上猫を増やすつもりはないそうで、
「3匹でじゅうぶんです。とくにうちの場合は家猫ですから。車の往来が激しい街中に住んでいるので、外に出すと危険です。それもあって、猫用ツリーをたくさん作ったんですよ」
リリーが3匹目の猫ですが、家族に迎えたときにリリーは発熱していて足にはケガをしていました。でもすぐによくなりました。
「若いメス猫がほしいと広告を出したら、数日後にリリーという名の猫がいるという返事が来たのです。オス猫とは相性が悪かったので。リリーは足にケガをしていて発熱があり、感染症だと思われました。そこで獣医に連れて行き、リリーのワクチン経歴書を見たときに、わが目を疑いました。この猫は20年前に亡くなった私の兄と同じ誕生日に生まれていたのです」
猫が全員がそろってお昼寝中です。
この男性からのメッセージです。
「かわいいとか、犬より簡単だというだけで若い猫を飼わないでください。猫は世間で思われているよりずっと社会的な動物で、かわいがってもらうのが好きなのです」
出典:https://www.boredpanda.com/optical-illusion-cat-without-head-i-spin-bubbles/?cexp_id=37428&cexp_var=4&_f=trending&utm_source=google&utm_medium=organic&utm_campaign=organic