ごみ屋敷で飼われていた24匹の猫。救出された先で、からまった毛を大量に切ってもらった1匹の猫は、まるで別の子のように変身をとげました。猫たちは施設で治療を受け、新しい家庭に引き取られていく予定です。
ペットはごみ屋敷の犠牲者
テレビ番組「ホーダーズ(ごみ屋敷の主たち)」をご覧になったことがありますか。これを見ると、人々がため込むモノの多さに驚いたりぞっとしたりしますね。室内はごみでいっぱいで、先に進むために積み重ねられたモノを取り除かなければいけなかったりします。そして通常、こうしたごみ屋敷には物言わぬ犠牲者がいるのです。そこで飼われているペットたちです。
毛がからまり、巻き爪は皮膚にささる
5歳の猫ゴボ・フラグルは、飼い主から無視されたほかのペットたちと一緒に、ごみ屋敷から保護されました。ゴボは控えめに言ってもひどい状態でした。長い毛はからまり、爪は伸びすぎて丸まって皮膚に刺さっていました。保護されたのはラッキーでした。
ごみ屋敷には24匹の猫が住んでいましたが、うち15匹をワシントンのアーリントンにあるレスキュー団体「肉球の友」が保護しました。ゴボもそのうちの1匹です。ゴボには緊急手当てが必要でした。
「こちらが手当する前のゴボです」
2時間かけて大変身
どの猫も避妊手術はされておらず、臆病で毛はひどくもつれており、体中が痛そうなようすでした。多くは呼吸器系の病気なども患っています。
こうした状態では、すぐに猫たちに新生活への訓練をするのは無理なようです。とくにゴボにはかなりの手当が必要です。ゴボは最初びくついていましたが、施設の人々が親切なことがわかると、落ち着いてきたようです。
からまったゴボの毛を取り除くのに、数人がかりで2時間もかかりました。今後は愛情たっぷりの環境で自由に生活することができます。見かけは仏頂面ですが、実はこの猫はとても大きなハートをもっている優しい子なのです。
「肉球の友」の人々は、ゴボの変身ぶりを、これまで経験したなかで一番劇的なものではないかと考えています。
保護された猫たちは、これからも治療を受けたり、たくさんのことを学んだりする必要があります。でもいずれ、引き取ってくれる家庭を見つけてもらうことになります。それまではスタッフが手厚いお世話をしているところなのです。
出典:https://www.top13.net/cat-rescued-from-hoarders-home-matted-hair/