14ヶ月もかけて野良猫に餌をあげ続けて信頼関係を築き、猫を保護した女性は、すぐに動物病院に連れて行きました。そこで待っていたのは悲しい現実でした。
ホームレス猫との出会い
ブロンディという呼ばれている猫は、デパートの近くの行きどまりの道路わきの茂みに住み着いていました。
かなり恥ずかしがり屋のホームレスの彼は、明らかに困難な状況で生活しているのが判りました。
多くの野良猫たちは、人間の周囲に住み着いていながらも、人を怖がって近寄って来なかったりします。
彼らは、生きるために安全な住処を見つけなければなりません。
人間と交流を始め懐いてくれるように
ブロンディは、彼の安全区域から出て、人間とコンタクトすることに興味を持ち始めました。彼には、フードを持ってきてくれる餌やりさんがいました。
彼はすぐにその女性に心を許すようになりました。
そして、触らせてくれるようになったのです。
14ヶ月かけて築き上げた信頼関係
しかし、その女性はブロンディが心から彼女のことを信頼してくれるまで、14カ月待ち続けました。
その後、ブロンディとしっかりとした信頼関係ができたと確信した女性は、彼を動物病院に連れていきました。
動物病院の待合室の中で、順番が来るまでブロンディは大人しく待っていました。この状態を彼女はずっと待っていたのです。
悲しい現実
しかし、このお話は、ハッピーエンディングではありませんでした。
ブロンディはとても恐ろしい病気『猫伝染性腹膜炎』に侵されていました。
虹の橋を渡る
獣医さんはなんとか彼を救おうと手を尽くしましたが、他に手の尽くしようがありませんでした。ブロンディは、虹の橋に旅立ちました。
それは、彼が新しい安全な家を得て数日後のことでした。
最後に
ブロンディは、何年も過酷な野良猫生活を強いられていました。
保護して数日という、とても短かい運命でしたが、何の心配もなく安心して暮らせる新しいお家を手に入れ、確かな愛を手に入れたことは、せめてもの救いだったと思います。