『繁殖に利用され衰弱しきったハスキー犬』に心やさしい女性が幸せを与える

感動

子犬生産工場で繁殖のために利用されていたハスキー犬。ひどい仕打ちで全身にケガやマヒがありました。殺処分の寸前に犬を引き取った女性は、長期間の看護と深い愛情で包み、この犬に幸せな暮らしを与えたのです。

繁殖に利用され続けたハスキー犬

シルビア・レイッサさんは自身のインスタグラムの中でこう訴えています。

「ペットを買うのではなく、助けてあげてください。今まで辛い目にあったりケガをしたり、ネグレクトされた動物を引き取ってあげてください」

出典:https://www.boredpanda.com/paraplegic-dog-husky-rescued-from-breeding-kennel-silvia-rayssa-maya-especial/

シベリアン・ハスキー犬のマヤの経験は、心が痛むと同時に感動的な内容です。マヤのように保護された動物の話を読むたびに、世界にはまだまだ善良な人々がいると気づかされます。

5年前、マヤにとって人間は邪悪な存在でした。ブラジルのゴイアニアにある子犬生産工場で繰り返し妊娠・出産を強いられてきたのです。すっかり衰弱したマヤは、劣悪な環境とひどい扱いにより体がマヒした状態で発見されました。工場では衰弱した犬は役に立たないとして殺処分することにしていました。でもシルビアさんが介入して保護し、マヤに第2の幸せな犬人生を与えてあげようとしたのです。そしてこのことが、シルビアさんをも救うことになったのでした。

殺処分の寸前に

出典:https://www.boredpanda.com/paraplegic-dog-husky-rescued-from-breeding-kennel-silvia-rayssa-maya-especial/

「人生は初めから先が決まっているのか、それとも偶然に左右されるのかと考えることがありますよね。私もそうでした。ある日、動物保護団体の同僚が『子犬生産工場の事業主が繁殖に役立たないからと犬を処分しようとしている。ネズミ退治の毒を盛って殺そうとしている』という通報を受けたのです」

とシルビアさんは語ります。

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「2016年の8月28日のことは一生忘れません。今までかなりの経験をしてきたと思っていましたが、これほどの状況は見たことがありませんでした。到着して横たわった犬を見ると、全身に大ケガをしています。飢えと渇きで自分の尿を飲み、糞を食べていて、心が痛みました。車に載せたとき、この場所を離れるのを犬が喜んでいるのがわかりました」

「救われたのは私」と飼い主

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「ずっと動物には愛情を注いできて、特別な絆を感じてきました。これは言葉にはできないほどです。でもその時は、私にとってもとくに苦しい時期だったのです。まるで毎日少しずつ元気を失っていくみたいに、生きる意味を見出せなくなっていました。世界の出来事を見ても、私には悪い面しか見えなかった。充実した人生を生きていない、ただ存在しているだけ、という気持ちでいました。でもマヤに会ったその日、私の心はこの大きくて特別な動物のために叫びをあげたのです。そのときの気持ちは、何と表現してよいのかわかりません」

ねばり強い治療を続けて

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「ひどい状態だったので、いつ死んでしまうかと思い、最初の48時間は1秒たりともマヤのそばを離れませんでした。でも目を覗き込むと『あきらめないぞ』という生への執着が強く感じられました」

「はじめは用心深かったのですが、当たり前のことですよね。今まで家族に愛されたり愛撫されたりすることがなかった犬です。5歳の犬人生で知っているのは暗く冷たい檻だけです。人間の悪い面しか知りません」

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「そして長期にわたる治療を始めました。何度か獣医のもとへも通いました。これまでの状況から見て、もう歩くことはできないだろうと思っていました。でも構いません。ただマヒの原因が、叩かれ縛られたためだというのは、本当に悲しいことです。これまでどんなにつらかっただろうと想像しただけで、心が痛みます」

「ほぼ3週間治療に専念しても、マヤの健康は回復しませんでした。マヤが生き残るためには大量の輸血が必要だとわかりました。とても恐ろしかったのですが、マヤのために心を強く持ちました。マヤのほうも私たち両方のために強くなろうとしていることが、その目から感じられました」

車椅子で動き回るマヤ

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「マヤは歩けないので、車椅子を使い始めました。以来どこでも自由に動き回ることができるようになったのです」

「車椅子を使ってみた瞬間から『これで私は自由に動ける』とわかっているようでした。以来どこでも自由に動き回ることができるようになったのです」

「マヤは1年半の間、治療を受け続けました。そして日々回復していったのです。昔の悪夢を忘れることも学びました。一緒に将来を築いていくことに心を向けたのです」

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約5年後、マヤは昔からは想像できないほど変わりました。

「4年半以上たって、マヤの変化はこれまで見守ってきてくれた人々を驚かせています」

マヤの生きようとする強い力のおかげで、今や人間のよい面にも接することができたのです。これからが幸せな犬人生なのです。

愛情で心身の傷が癒えた

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「人々は私がマヤを救ったと言いますが、『違います。彼女に救われたのです』というのが私の答えです。マヤのお陰で私の人生が変わりました。愛があればどんな傷口も癒えるのだとわかりました」

「マヤの経験がそれを証明しています。心に深い傷があっても、マヤは尊敬と愛情をもって迎えられました。今も体に残る傷あとは、マヤを痛めつけた人たちよりもこの犬がずっと強くて勇敢なことを示しています」

人々のコメントをご紹介しましょう

・心を打たれました。マヤはひどい生活を送ったけれど、シルビアのお陰で救われたわ。

・とてもかわいい犬ですね。こんなにすばらしい犬が、第2のチャンスをもらって幸せになったのはとてもうれしいことです。

・「動物をショップで買うのではなく、ぜひ保護してください」って、まだこんなことを言わなければならないなんてひどいわ。純血種を求める姿勢が動物虐待の産業を生み出す温床なのです。犬は人間のための飾りではないのよ。

・そうだね。フェイスブックなどでもかわいい動物の写真をよく見るけれど、陰でどんな仕打ちをされているかわかったものじゃない。

・犬を高値で売るブリーダーからは罰金をとるべきだよ。

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