『ハリケーンで壊滅』した動物保護団体。しかしすぐに復帰してまた動物たちを救う

感動

ハリケーン「デルタ」の被害にあって建物が壊れた米国の動物保護団体。でも人々の支援による資金や品物の提供を受け、すぐに活動を再開することができました。

ハリケーンで大きな被害

米国ルイジアナ州を襲ったハリケーン「デルタ」のよって、ニューオリンズにある「アメリカン・アニマル・エイド」(AAA)の施設は大きな被害を受けました。輸送用車両と犬用の収容施設は全壊してしまい、猫用の施設の壁と納屋の屋根も破壊されたのです。

出典:https://blog.theanimalrescuesite.greatergood.com/acadiana-hurricane-delta/

この地区は8月にもハリケーン「ローラ」の襲来を受けており、さらに強い「デルタ」が到来したときには、「ローラ」で飼い主と離れて迷子になってしまった動物たちを救護している最中でした。

「最初は別の地域で救援活動をするつもりでしたが、自分たちの施設自体に救援が必要になってしまいました」と語るのは同団体代表のジャミーン・フォウチャーさんです。

(写真説明)AAAはルイジアナ州でも最大の動物輸送活動を行う団体の1つです。

AAAの施設修復のためには75000USドルが必要でした。これ以外にも多くの物資が必要です。そこで慈善団体「グレーター・グッド・チャリティーズ」が援助に乗り出したのです。

動物を輸送する活動に影響が

普段AAAは、保護されたペットたちを新しい飼い主に引き渡したり、適切な治療を受けさせたりするために別の区域に輸送する活動をしています。
「たとえば安価な避妊手術をやってもらえる医療機関は多くはありません。そのため動物を輸送する活動はとても重要なのです。とにかく保護される動物に比べて、引き取られる動物は少ないのが現状ですから」とジャーミーンさんは語ります。

出典:https://blog.theanimalrescuesite.greatergood.com/acadiana-hurricane-delta/

AAAの開発マネージャーをつとめるハイディ・パターソンさんは、保護された動物たちが他地区へ移送されるまでの間、一時的に預かる支援を行ってきました。AAAが所有する自動車を使って、月1回ずつルイジアナ州からコロラド州やフロリダ州へ輸送活動をしていたのです。

でも「デルタ」のおかげで動物が一時滞在する施設が壊れてしまいました。おまけにホームレスになったペットたちも急増してしまい、事態は急を要するものになったのです。

多くの寄付品が寄せられる

「グレーター・グッド・チャリティーズ」は、人々の寄付や販売活動などによって集まった資金をさまざまな活動への支援に使っています。AAAが申請した給付金も支給が認められ、すぐに利用できるようになりました。

出典:https://blog.theanimalrescuesite.greatergood.com/acadiana-hurricane-delta/

「ほかにも多くの人々から、ペット用品やおもちゃなどの寄付をいただきました。おかげで、壊れたり使い古したりした品を更新することができましたし、おもちゃを与えてハリケーンでショックを受けていた動物たちの気分を紛らわすこともできました。寛大な寄付のおかげで、すぐに被害を修復して動物へのケアに力を注ぐことができるようになりました」とハイディさんは保護団体のウェブサイトに投稿しています。
「寄付された品物自体だけでなく、みなさんの支援の気持ちがスタッフを勇気づけてくれました。そういうことが動物へのケアにも役立ちます」

AAAに寄付された品物の例をご紹介しましょう。

  • ペット用毛布 200枚
  • ペット用ボール 25個
  • 犬用おもちゃ「フローティング・ダンプベル」 50個
  • 猫用サーモン缶詰 50個
  • 犬用クッキー 25袋
  • ペット用ステンレス皿 100枚
  • ペット用簡易ベッド 65個
  • 犬用首輪 175個
  • 犬用のリーシュ 100本
  • 猫用おもちゃ詰め合わせ 25箱
  • フェルト製の魚のおもちゃ 75個
  • 猫用おもちゃ 75個

これらの用品は、動物たちが保護施設で使ったり、養育家庭で利用したりすることになります。寄付金も運営に役立てられ、このおかげでAAAは施設の修復資金集めだけに専念することができるのです。

支援のため情報収集に尽力

「連携して活動している団体に、必要な支援がいくように心を配っています」というのは、寄付金を各団体へ配分している「グレーター・グッド・チャリティーズ」の災害対応課長デニース・バッシュさんです。

出典:https://blog.theanimalrescuesite.greatergood.com/acadiana-hurricane-delta/

ふだんから「グレーター・グッド・チャリティーズ」の担当者は動物保護活動を行う団体と密接に連絡をとってきました。今回の災害のあと、すぐにコーディネーターやボランティアがすぐに各地の保護施設に連絡して、何が必要なのか情報収集を行ったそうです。
「そういうわけで、すぐに支援ができました。ハリケーンが近づいてきたとき、その後に何が起きるかを予想して準備したことで、保護団体への支援も円滑に進みました」とデニースさんはいいます。

(写真説明)みなさんの寄付のおかげで、AAAは運営に必要な品を入手できたうえ、建物の再建に力を注ぐことができたのです。

人々の寛大な寄付に感謝

「寄付は動物のケア自体にも役立ちますが、同時にコミュニティのみなさんに我々が大事にしていることを理解してもらう助けにもなります。寄付品を運んだトラックがやってきたときは、まるでサンタクロースが来たかのように、スタッフみんなの気持ちが明るくなりました」とデニースさん。

ジャーミーンさんも「まるでクリスマスみたいだね、とみんなで話していました。毛布でもおもちゃでも、わたしたちのような非営利組織にとって、とても貴重な贈り物なのですから」と話します。

出典:https://blog.theanimalrescuesite.greatergood.com/acadiana-hurricane-delta/

「保護施設の動物たちにとって、このような寛大な寄付品は生活を大きく変えるものです。おかげで飼い主が見つかるまでの間も、自宅にいるように過ごせます。本当にありがとうございます。心からお礼を申し上げます」とジャーミーンさん。

「AAA にいる猫たちも幸せですよ。猫用の羽やおもちゃの小屋をもらって、まるでクリスマスプレゼントのように喜んでいます。本当にありがとうございます」とハイディさんも言い添えていました。

出典:https://blog.theanimalrescuesite.greatergood.com/acadiana-hurricane-delta/

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