仲の良い兄弟犬の1匹が亡くなり、寂しがっていた愛犬。亡き犬の肖像画を作成して飾ったところ、犬は駆け寄って絵を見つめます。その悲しみと愛情にあふれたしぐさに、家族も悲しみを新たにしたのです。
悲しみを感じる犬たち
犬は感情が発達しています。だれかが亡くなったことを理解する能力にすぐれていて、それが友達や愛する存在の場合は、心から悲しむのです。
ご紹介する犬は、兄弟犬が亡くなって寂しがっていました。そんなとき、兄弟の姿を思い出させる作品を見て、心打たれる反応を見せたのです。
英国ブリストルに住むリビー・デイビーさんは、「スミフ」と「フランク」の2匹の兄弟犬を飼っていました。兄弟同士とても仲のよい犬でした。でも先月、スミフが亡くなってしまったのです。
スミフの死は家族みんなにとって大きな悲しみでした。そこでこの犬が生きた記念になるようにと、肖像画を作成することにしたのです。地元の画家ティナさんに作成を依頼し、リビングルームの壁にかけることにしました。
肖像画は生前の犬に「生き写し」
その絵の中の犬は、スミフそのものでした。あまりにも生き写しなので、フランクはすぐに兄弟だとわかったようでした。
フランクが初めて肖像画を見たときの驚きの反応が、ビデオに写っています。肖像画に目を奪われたフランクが、ソファの上に跳びあがってもっとよく見ようとするようすは、みんなの心を打ちました。
フランクは絵に対してどう反応してよいのかわからないようです。スミフに会えてうれしい気持ちと、亡くなってしまって悲しい気持ちとを同時に感じているようすでした。
みんなの心の中に生きるスミフ
「感動的なのと同時に、とても悲しいです」と制作者のティナ・ミュアさんはいいます。
犬がこれほど深く他者と感情的につながることができというのは、本当に驚きですね。これまでもウェブ上でさまざまな事例をご紹介してきました。亡くなった兄弟のために餌を残してあげたり、ベッドを空けておいたりする犬もいるのです。
フランクの心の中にまだスミフが生きているのは確かです。でもこれからは、この肖像画を見るたびに兄弟の姿をしっかりと思い描くことができますね。
スミフの冥福を祈ります。これからも家族の心の中で君は生き続けているのだから。
出典:https://www.theanimalclub.net/dogs/dog-has-beautiful-reaction-after-seeing-painting-of-his-deceased-brother/