ある日、保護団体の元に「数ヶ月ごはんを与えていた野良猫の中に、両耳のない猫がいる」という保護依頼が来ました。様子を見に行ってみると、その猫にはマイクロチップが埋め込まれていたことが判明!
両耳のない猫…でも人に対して恐怖心はなし?
ある日、保護団体『Hope for Paws』の元に猫の保護依頼がきました。通報者によると、数ヶ月間、野良猫にごはんを与えていたところ、その中に両耳のない猫がいることに気付いたと言います。様子を見るため、早速現場に向かってみることに。

出典:https://youtu.be/Ed4D2J4RFV4
スタッフが現場に向かってみると、ふさふさとした被毛が魅力的な猫さんを発見。声をかけてみると、自ら近寄ってくることはありませんが、特別怯えている様子もありません。
近隣の住人にごはんをもらっていたという話があったので、体の状態も肉付きがよく、いたって健康的な様子です。ただし、通報にあった通り、たしかに両耳がありません。
近づくと、一度だけ「シャー」と威嚇をしてみるものの、攻撃する意思はないようで、ごはんも目の前で食べ、すんなりと撫でさせてくれました。どうやら人に対して恐怖心を抱いている様子はありません。
両耳がなく、歯もいくつか欠けていることが判明

出典:https://youtu.be/Ed4D2J4RFV4
スタッフが近づきごはんを差し出してみると、「くれるの?」という表情で匂いを嗅ぎ、パクパクと食べ始めました。どうやら比較的人懐っこい猫さんのようです。
近くでじっくり観察してみると、両耳は切られてしまっているようで、なおかつ歯も何本か欠けている状態だったとのこと。いったい彼に何があったのでしょうか。
そしてじっくりお食事タイムを楽しんだ後は、そのままケージに保護し、病院へ。ケージに入れられる時も抵抗することなく、あっさりと入ってくれました!
病院で様々な検査を受けると驚きの事実が判明!
病院でこの猫ちゃんの治療や検査を行うことに。歯の様子を診察したり、マイクロチップの有無を確認したり…。耳で感情を察知することが難しいため、表情や姿勢、行動から感情を察してあげる必要があります。

出典:https://youtu.be/Ed4D2J4RFV4
すると、ある検査中にマイクロチップが埋め込まれていたことが判明しました。そのマイクロチップの履歴を見ると、どうやら彼は過去にTNR(Trap, Neuter, Release/Return)プログラム に登録されていたことがわかりました。
TNRプログラムというのは、一度猫を保護し、去勢手術をした上で、『コミュニティ・キャット(地域猫)』として放つという活動を指します。この活動を過去に行われた猫であるという登録がされていたのです。
日本では、このTNRプログラムに登録する際、サインとして猫の耳の先端を少しだけ切ることになっています。しかし、この猫のように両耳全体を切るという過剰な行為はしません。いったい何があったのでしょうか。
以前、TNRプログラムを適用される際にはすでに両耳がなかったのでしょうか。結局、耳がなくなってしまった過去については知ることができませんでした。

出典:https://youtu.be/Ed4D2J4RFV4
その後、『アーレス』と名付けられたこの猫は、検査の結果、猫エイズウィルスを患っていることがわかり、これ以上、外猫として生きていくのは難しいと判断されました。そのため、現在は一時預かり先で新しい里親さんが来てくれるのを待っているとのことです。
もともと警戒心が薄かったアーレスは、現在もとても元気で人懐っこい様子を見せ、楽しそうに暮らしています。
※こちらの記事は動画配信をしているYouTubeチャンネルより許可を得て掲載しております。
掲載YouTubeチャンネル:Hope For Paws – Official Rescue Channel
Hope for Paws
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