野良猫の集まるコロニーにいた茶トラ猫は、前足に障がいがあり、後ろ足だけでカンガルーのように歩いていました。保護され人間の世話を受け、いまは安全で幸せな毎日を過ごしています。
野良猫たちの中に、奇妙な姿が
ここは米国ニュージャージー州エルマー。野良猫のコロニーにいた茶トラは前足が曲がって変形しており、後ろ足だけでカンガルーのように歩いていました。
こちらがその猫ルーです。
ルーがいたのは野良猫の集まるコロニーです。ボランティアがやって来て猫たちの状態を確認したとき、ルーの歩き方に気づきました。前足が曲がっていて、後ろ足だけで小さなカンガルーのように歩いているのです。
人々はここに避難用の猫小屋を設置して餌と水を置き、毎日様子を見に来ました。ここにいる野良猫たちを保護し、治療を受けさせてから、家猫になることをめざして養育家庭へ預ける予定でした。猫たちは用心深くはありましたが、人間に好意を示していました。
「ルーには長毛種の友達がいて、この子はマリゴールド(愛称マーティー)と名付けられました。この2匹は仲がよいみたいです。明日はマーティーを保護する予定です。体が大きくて、いつもルーのそばにいます」とキム・ウォマックさんはいいます。
先天的に短い前足
「ルーをレントゲンで検査したところ、前足は先天的に変形していることがわかりました。両足のとう骨がなく、尺骨が大きく歪曲して肥大化しています。この前足を使って歩いたり走ったりもできますが、短かすぎるために、座った姿勢になるとまるでカンガルーのように見えるのです」とキムさん。
こうした障がいがあっても、ルーは主に後ろ足を上手に使って日常生活を過ごしています。
ルーは推定2歳です。その年にしては体が小さいのですが、元気で甘えん坊です。「食欲もあり、人間の呼びかけにもよく反応します」とのことです。
動物保護団体「ゼウスとキティ・キャット」はコロニーからルーを保護し、養育ボランティアの家庭へと引き継ぎました。この団体はコロニーにいる野良猫たちをすべて保護し、飼い主を見つける予定でいます。
餌を見るとガツガツと食べずにはいられません。でもいつも食べ物がたくさん用意されているのを理解すれば、そんなにあわてて食べなくなるでしょう。もう飢えることを心配する必要はないのですから。
ルーは日に日に元気になっています。これからは室内猫として暮らすことになります。
幸せな暮らしへ
さてその後の近況報告です。
コロニーの野良猫たちはすべて保護されました。マーティーも一緒です。こちらは、親友ルーと再会したときの写真です。
「2匹ずつ、またはそれ以上で一緒に養育家庭に引き取られていきました」とのことです。
ルーは家の中の「監督係」です。毎日ほかの保護猫たちと一緒に遊んでいます。いまルーは幸せで、新しい生活をおおいに楽しんでいるのです。
出典:https://www.lovemeow.com/cat-walks-up-to-rescuers-like-a-little-kangaroo-and-is-so-happy-to-get-2206510487.html
ルーはおやつが大好き。こちらのビデオでは、おねだりしていますよ。
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