イギリスのロックバンド・クイーンのフレディ・マーキュリーが大の猫好きだった事はファンの間では有名な話ですが、その愛情表現の方法には、猫好きの人なら納得し、共感しちゃいますよね。
フレディ・マーキュリーが猫好きになったと思われる理由
イギリスのロックバンド・クイーンをご存知でしょうか?そのボーカーリスト、フレディ・マーキュリーは大の猫好きだったのです。
彼のご両親は敬虔なゾロアスター教徒で、その宗教では猫は邪悪な者として嫌われていたので、猫を好きなのは何かその反動だったのでしょうか?
フレディ自身はそれ程宗教に傾倒してはいませんでしたが、その様な環境で育って、実際猫が身近に来たら、その愛らしさに心を奪われても不思議はありません。
フレディが飼っていた猫たち
きっかけは、最初の恋人メアリーが連れて来た三毛猫のトムとジェリーです。彼はこの2匹を
溺愛し、ツアーで家を留守にしている時でも毎日猫達に電話をし、それに対してメアリーが嫉妬する程でした。
それから、徐々に猫の数は増えて行き多い時には10匹もいたそうです。それぞれに個別の部屋まで用意したと言われていますから、猫好きにも度を越しています。
その中の1匹、ゴライアスが失踪した時は大騒ぎ。懸賞金15万円まで用意したのですが、その前に保護され、まるで子供に対するように抱きしめ、お説教をし、その間ゴライアスはじっと聞いていたとか。猫達ともしっかり信頼関係が築かれているのですね。
彼の一番のお気に入りだったのは、メス猫のデライラ。彼女の為に曲を作り、その歌詞には、彼女への愛情があふれています。最後のミュージックビデオでは、猫を描いた特注のベストを着ている姿があります。彼の声は、とても珍しく4オクターブの声が出ると言われていたので、猫達とのコミュニケーションにもその声が役立っていたのかもしれません。
45才の若さでこの世を去ったフレディ。自分の死期を感じていたのか、猫達を愛する事で安らぎを得て、明日への希望を繋いでいたのでしょう。
後に残されることになる猫達の処遇もちゃんと考えており、最愛のデライラ、ゴライアス、ミコは、最愛の人メアリーに引き取られ、残りの3匹はそれぞれ別の家庭にもらわれて行きました。
自由気ままに行動するしかし、その奥には秘めた思いがある猫達に自分を重ね合わせていたのかもしれません。今もなおファンを魅了する歌声がどこかから聞こえてきます。