動物虐待防止協会『RSPCA クイーンズランド』の元に、耳を疑うような通報がありました。現場に駆けつけてみると、ゴミ箱の中には虐待され火傷を負った子猫の姿が…。
体中に爆竹を巻かれ火をつけられた子猫
動物虐待防止協会『RSPCA クイーンズランド』に連絡が入ったのは、2020年7月27日のことでした。
クイーンズランド州パーク・リッジの街の住民から、ゴミ箱の中に体にテープが巻きつけられた子猫が捨てられているという耳を疑うような言葉が…。
RSPCAのインスペクターであるサムさんが現場に向かうと、グレーのダクトテープがぐるぐると巻き付けられた子猫の姿がありました。
子猫は放心状態でしたが、とても怯えているようです。
すぐにRSPCAの施設に運ばれた子猫は、獣医師によってテープがはがされ、体のチェックをすると…
子猫は首と顔に火傷を負っており、爆竹のカスもみつかりました。
非情にも、子猫は爆竹をダウトテープで巻きつけられ、火をつけられたのち、ゴミ箱に遺棄されたのです。
施設で治療とケアが行われ、回復を見守ります。
子猫を虐待していた犯人は動画を撮影していた
ひどい虐待によって心を閉ざしていた子猫ですが、サムさんによって徐々に心を開き始めています。
RSPCAから虐待の通報を受けた警察が捜査を開始。隣町に住む男性の犯行であることを突き止め、家宅捜索を行いました。
そこで発見されたのは、大量の花火と爆竹、麻薬やアンティークの銃器。さらには、救出された子猫と一致する猫の毛が付着したダクトテープも見つかります。
それだけではなく、子猫に巻いた爆竹に火をつける様子を撮影していた携帯電話まで!
サムさんと子猫の絆
子猫は『チャーリー』と名付けられ、完全に回復して里親募集をすることができるようになるまで、サムさんが一時預かりでお世話をしています。
しかし、サムさんはチャーリーの里親募集が始まったら、1番に名乗りをあげて永遠の家族として迎え入れることを決めているそうです。
「こんなに無防備で小さな子に虐待をする人がいるというのは恐ろしいこと」だとサムさんは言います。
チャーリーを虐待した男性の捜査は現在も続けられていますが、なぜこんなにもひどく惨いことが出来るのか…。チャーリーには幸せになってほしいですね。
RSPCA Queensland
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