交通事故に巻き込まれ下半身が動かなくなってしまった野良猫「ギニー」は不幸をはねのけて強く生きる

感動

車のエンジンルームで大ケガをした野良猫。保護施設で治療を受けましたが、後遺症で下半身の動きが不自由で、排泄もままなりません。でも猫は周囲に愛され、やがてすばらしい家庭を見つけました。

車のベルトに猫が挟まった!

猫のギニーが「シャイエン動物シェルター」に救急搬送されてきたのは、2020年1月11日のことでした。男性が車をスタートさせようとして猫の叫び声を聞きつけ、調べたところ車のエンジンの蛇行ベルトに猫がからまっているのを見つけたのです。

ギニーはショック状態ではありましたが、人々が世話を始めるとうれしそうに「ゴロゴロ」音をたてていました。レントゲン検査で右前足上部を骨折していることがわかり、右後ろ足の膝も折れていました。歯も1本欠けています。

足に添え木をして欠けた歯を抜いてもらうと、ギニーは同シェルターの動物病院へしばらく入院することになりました。やがて骨折は回復してきましたが、どうも左の後ろ足がうまく使えないようです。少し動かしたり、触られるとわかったりするようですが、自分の体重をかけることができないのです。

出典:https://blog.theanimalrescuesite.greatergood.com/cat-injured-serpentine-belt/

下半身と骨盤をレントゲンで検査しましたが、何も見つかりません。そこで2月5日に全身のレントゲン検査を受けました。その結果、背骨が骨折していて治り始めているのが見つかったのです。さっそく背中にも添え木をして回復を待つことになりました。

その間にギニーは、施設の人々の心をしっかりとらえてしまいました。職員はおやつを持ってきたり、ギニーを連れて施設の中(ときには外も)を探検したりしてかわいがってくれました。ギニーを発見した男性も、おいしい餌を寄付してくれたのです。

これまでは野良猫でしたが、いまや室内猫としてまるで女王様のように暮らしています。ギニーはなんとか尿意を人々に伝えられるようになり、排泄をしやすくするための投薬も受けています。

コロナ禍のためボランティアの家庭へ

3月になるとコロナ禍のために自粛命令が出て、同シェルターはごく基本的な業務以外はすべて閉鎖されてしまいました。ここに保護されていた動物たちはボランティアの家庭へ預けられることになったのです。幸い、心やさしい地域の人々のおかげで、ほとんどの犬猫は預かり先へと移っていきました。

ギニーには特別の介護が必要なので、同シェルターの医療アシスタントの女性が自宅で預かることになりました。

シェルターが再開されればギニーにふさわしい家庭を見つけられます。ギニーは後ろ足に障がいが残ったままなので、生涯ずっと排泄を手助けしてもらえる、特別にやさしくて世話焼きの飼い主でなければいけません。

出典:https://blog.theanimalrescuesite.greatergood.com/cat-injured-serpentine-belt/

そんなギニーをぜひ引き取りたいというすばらしい家族が現れました。ギニーを世話していたボランティアの女性やその家族は、心が引き裂かれるようでした。でも猫の幸せのためできるだけ新しい飼い主をサポートすることにして、世話の仕方などを細かく説明しました。

でもギニーのほうは、これに賛同できなかったのです。ボランティアと同様あるいはそれ以上に辛い別れだったのです。新しい飼い主家族のことは好きですが、その家にはなじめませんでした。やがて家族にとっても、ギニーは世話をしにくくなってきたのです。猫は自分から尿意を伝えなくなり、家にいても落ち着きをなくしてきました。

この飼い主はギニーのことが好きでしたが、猫の幸せを考えると最良の選択をせざるを得ませんでした。そこでギニーはシェルターへ返され、そのあとボランティアの養育家庭へと戻っていきました。

再会を喜んだ彼女は、ギニーをずっと自宅で育てることにしました。ギニーをあきらめた飼い主のほうもこの経験に触発されたようで、同シェルター付属の動物病院でボランティア活動を始めたそうです。

ギニーは自宅ですっかりくつろいでいます。同居する先輩猫や犬とも仲良しで、よく一緒に遊んだりそばに横たわったりしています。気分のよいときは人間の家族にも抱き着いてきます。

ギニーには歩行器が用意されていますが、それより這って動くほうが好きです。だってそのほうがソファによじ登ったりするなど、猫の好きな行動がいろいろしやすいですからね。寝床へのスロープを作ってもらったので、安全に出入りもできます。

食欲も旺盛です。毎日お腹がいっぱいになるまで食べています。自分専用のタブレットで「猫テレビ」を見たり、裏庭に来る鳥やリスを窓越しに見つめたりして楽しんでいます。庭の芝生の上を歩きまわる「リハビリ」もできるだけ続けています。近くに飼い主夫婦がいると、ギニーはすぐに抱き着いてきます。

毎日とにかく甘やかされて過ごしているのです。でもギニーの幸せのためなら、それも当然のことですよね。

出典:https://blog.theanimalrescuesite.greatergood.com/cat-injured-serpentine-belt/

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