多頭飼育崩壊の現場には、39匹の猫が放置されていました。劣悪な環境で放置されていた猫たちの中には、「もう死んでいるのでは」と思われた瀕死状態の子猫まで…。今回は瀕死だった子猫の生還劇をご紹介します。
多頭飼育崩壊の中から瀕死状態の子猫を救出
多頭飼育崩壊の現場は荒れ果てており、飼育放棄された上に元の飼い主に置き去りにされた猫たちが劣悪な環境下で暮らしていました。
その数はなんと39匹。レスキューチームは、その中から最初に免疫力が弱いであろう子猫たちを救出することにしました。
無事に保護された子猫たち。みんなノミだらけでよく頑張って生きていたと思える状態です。しかし、その中にはすでにぐったりしている子猫が1匹。
他の声しょうかことは違い、まったく動かない子猫を見て、レスキューチームのスタッフたちは「もう死んでしまったのでは…」と思ったと言います。
そこで保護した子猫たちを確認したところ、先ほど死んでしまったと思われていた子猫はかろうじて息をしていました!これは急がなければ、と近くにクリニックへ慌てて連れて行ったスタッフたち。
しかし、そこで子猫の状態を確認した獣医師に安楽死を勧められてしまったと言います。
子猫の命を諦めきれなかったスタッフたち。どうにかこの子猫を救ってくれるクリニックはないかとセカンドオピニオンを求めます。
そして連れて行ったのは地元の動物病院。そこでは丁寧に診察をしてもらい、ノミに身体中を刺されたことによる栄養失調であることが診断されました。また、首には噛み傷もあり、それによって貧血状態であったことも判明。
ノミの駆除と傷の手当てを受け、さらに子猫は診察中、ウェットフードを食べることができたため、一時預かりのご家庭に預けられることになりました!安楽死させなくて本当に良かったです。
順調に回復し里親さんの元へ
一時預かりのお家に預けられた数日後、再び子猫の元を訪れると、なんとごはんもきちんと食べ、「ミャァ〜」と可愛いお返事をしてくれるまで回復していました♡
とても人懐っこく、自ら人に近づき甘えるような仕草を見せてくれる様子も!そんな愛らしいこちらの子猫は「プリンセス」と名付けられました。ぴったりですね♪
まだ回復途中なので、エリザベスカラーをつけられたプリンセス。ちょっぴり戸惑ったような仕草を見せていますが、人を信じてくれるスピードは驚くほど早いものでした!
こうしてプリンセスは、新しい里親さんが決定し、他の子猫たちと一緒に迎えられることに。
しかも、里親さんの職業は獣医助手だと言います。これは安心して里親さんになってもらうことがでいますね!
里親さんに迎えられてから約5ヶ月後、レスキューチームが初めてプリンセスの様子を見に行く機会が訪れました!実際に会いに行くと、とても大きく成長しているではありませんか!ぐったりした最初の様子からは想像できないほど元気です。
荒れ果てた家屋でネグレクトを受けた上、放置されて置き去りにされた猫たち。劣悪な環境で放置するくらいならば、最初から飼う決断を下さないでほしい。そう改めて思う映像でした。
※動画の中に一部不快に感じる場面(大量のノミなど)がありますので、苦手な方はご承知おきの上ご視聴ください。
※こちらの記事は動画配信をしているYouTubeチャンネルより許可を得て掲載しております。
掲載YouTubeチャンネル:Cat Man Chris