やさしい人々に救われた動物たち「みんな幸せになる権利がある」

感動

苦境にある動物たちを救うため、多くの人々が尽力しています。子犬たちを救い出した団体、感染症の犬を回復させた人々、そして骨折した足を切除して子猫に将来への希望を与えた人々の話をご紹介します。

ご紹介する事例はいずれもウェブサイト上の「保護動物の実話コンテスト」に掲載されたものです。

このページで登録すれば、お好きなストーリーに投票することもできます。1票入るたびに、実話を投稿した保護団体に寄付金が入るしくみになっていますので、ぜひご参加ください。

通報によって助け出された子犬たち

「子犬を無料でさしあげます」という広告がある――気になった地元の男性がその業者を調べてみると、子犬たちは悲惨な環境に置かれていることがわかりました。通報を受けた動物保護団体「CNHS」は、さっそく乗り出しました。その男性と協力して、子犬たちを救い出して同団体の施設へ移すことにしたのです。

出典:https://blog.theanimalrescuesite.greatergood.com/neglected-puppies-reptilian-dog-tripod-kitty/

子犬たちは泥と糞にまみれて生きていました。どの犬にも皮膚感染症があり、蚤やダニだらけです。水もほとんど与えられず、安い猫用の餌を1日に1回だけ配られていました。子犬たちはみんな怯えていて、小屋の片隅にお互い同士積みあがるようにして固まっていました。

それでも人々のけんめいな看護と治療によって、子犬たちは健康を回復しました。今後は生まれて初めて自分たちを愛してくれる、すてきな家庭を探すことになるのです。

8月中には、すべての子犬たちが新しい飼い主に引き取られていきました。子犬たちがひどい状況に置かれていたのは心が痛みますが、いまやすばらしい幸せな未来へと踏み出したことを考えると、かかわった人々はとても誇らしい気持ちでいっぱいです。

ひどい皮膚感染症の犬が救われる

出典:https://blog.theanimalrescuesite.greatergood.com/neglected-puppies-reptilian-dog-tripod-kitty/

2017年9月にわたしたちの団体「ポーズ・オブ・ハートフォード・カウンティ」の職員が犬のイザベルを見つけました。この犬にはひどい「デモデクマダニ感染症」(毛包虫症)があり、ほとんどの毛が抜けて、まるで見かけは爬虫類の動物のようでした。明らかにひどい痛みがあり、緊急治療が必要でした。

そこですぐに養育ボランティアの家に運び、そこで定期的な薬浴をして暖かい寝床で休養をとり、同居犬たちと遊ぶ時間をとったりして過ごしました。まもなく「この犬を引き取りたい」という人が現れました。その人は以前にも2匹の保護犬を引き取っています。健康を回復して基本的な治療を受けたあと、イザベルはこの人のもとへ移っていきました。

今回の経験は、ボランティアたちのけんめいの努力が動物の命を救うことができることをあらためて証明するできごとになりました。