公園で親子のあとをついて来た生後6ヵ月ほどの野良猫。保護されて養育ボランティアのもとへ。甘えっ子で人間が大好なこの猫にふさわしい、すてきな家庭を探してもらっているところです。
公園に野良猫が
ロサンゼルスに住む家族は、数週間前から近くの公園に野良猫が住み着いているのに気づきました。猫はいつも用心深く人間から距離をとっていましたが、つい1週間前にその態度ががらりと変わりました。勇気を出して親子連れに近づいてきたのです。
公園にいた母親と2人の子供たちになでられ、かわいがってもらうと、3人の後をついてそのまま家までやってきました。家族が水と餌を与えたところ、猫はすっかりくつろいだようすでした。
子供たちは猫に「スノーウィー」という名前をつけました。猫はそのあまその家の裏庭に住み着き、人間から与えられる餌を食べたりかわいがってもらったりするようになったのです。
(写真説明)この猫は1ヵ月以上前から公園に姿を見せるようになりました
性格は「甘えっ子」
「すぐにゴロゴロいいながら頭をこすりつけてくるようになったそうです。妹(その家族の母親です)から何とかできないかと相談がありました」というのは、キャロリン・グレイスさんです。彼女は子猫の保護団体「ベイビー・キトゥン・レスキュー」の創設者なのです。
さっそく家に出向くと、スノーウィーが遠慮がちに出迎えてくれました。猫の臆病な態度の内面には、愛情に飢えた甘えっ子の性格が隠れていたのです。
「最初スノーウィーは用心したようすでしたが、数分後には慣れてそばに寄ってきました。わたしがなでると、うれしそうにゴロゴロいっていました。この猫をこのまま外に放置しておけないと思いましたね」とキャロリンさんはいいます。
名乗り出ない飼い主
そこで猫を抱き上げ、ケージに入れました。猫はまるで安心したようにおとなしくしていました。獣医によると、生後6ヵ月ほどだそうで、マイクロチップは埋め込まれていません。
「妹は近所の人たちとともに、ポスターを貼りだしたりソーシャルメディアに投稿したりしてスノーウィーの飼い主を探したのですが、だれも名乗り出ませんでした。この猫はとてもやさしく愛らしく、気楽な性格です。ぜったいにだれかに飼われていたに違いありません」
スノーウィーはキャロリンさんの家に着いたとたん、幸せいっぱいのようです。個性も全開になりました。
「新しい環境におびえるのではと心配しましたが、ケージから出した瞬間にわたしの膝に跳び乗ってゴロゴロ言い始めました。自分が愛されて安全だということがわかったのでしょう」とキャロリンさん。
愛情深い猫にすてきな家庭を
スノーウィーは足をフミフミしながら、自分の顔をキャロリンさんにこすりつけてきます。とても愛情豊かな猫で、家の中でケアされて暮らせることにすごく満足しているようすです。
「遊び好きで、追いかけたり走ったり、ジャンプしたりするのも大好きです。この子のゴロゴロ音はすごく大きいですね。顔やあごをなでてもらうのもお気に入りです。わたしの膝にのって頭をこすりつけるのも好きみたいですよ」
「すごくやさしくかわいい猫なので、餌の心配のない、安全で愛に満ちた幸せな暮らしをぜひとも与えてあげたいです。すばらしい引き取り先を探しています。スノーウィーがずっと幸せに生きていけるようにね」
出典:https://www.lovemeow.com/stray-kitten-family-embrace-streets-2655481304.html