その犬は、独りぼっちで彷徨っていました。保護された時にはすでに命の灯が消えかかっていました。
生きることを諦めた犬
スペランザ・アニマル・レスキューの創設者のグイドさんは、最初に彼の目に気が付いたと言います。
「彼はもう疲れ果てて、もうすべてを諦めているように見えました。」
犬の名前は”ワトソン”。

出典:https://www.youtube.com/watch?v=EP3QSESogqA
ワトソンは救急動物病院に運ばれました。ワトソンは、フィラデルフィアの公園でひとりでいるところを学生に発見されました。
犬の全身に転移したガン
彼は足に大きな腫瘍を抱えており、皮膚はただれ、衰弱していました。悲しいことに、彼の足の腫瘍は癌でした。長い間、放置されたことで、癌は体中に転移していました。

出典:https://www.youtube.com/watch?v=EP3QSESogqA
シェルターに戻されたワトソンが、愛を求めていたことは明らかでした。地球上での彼の最期の瞬間を慰めるために…「私は彼からそう感じとったのです。」
抱きしめられて眠った最期の夜
「彼は、回復はしないだろうと思いました。私は彼をひとりぼっちにしたくはありませんでした。」
グイドさんは翌朝、毛布をかき集めました。そしてシェルターに戻って彼を抱き上げ、診療所のランドリールームに連れて行きました。
そこにすべての毛布を敷き詰めて彼をそこに寝かせ、ワトソンに腕を回し、優しく撫でながら、彼に安心するように、何も心配ないということを伝えました。

出典:https://www.youtube.com/watch?v=EP3QSESogqA
やがてワトソンは、すやすやと深い眠りに落ちました。グイドさんは、一晩中ワトソンの傍についていました。
「私は彼を抱きしめていました。彼はその夜、岩のように眠り続けました。私は泣きながら眠りました。そして涙で目が覚めました。」
彼がこれまでそんな愛と思いやりを体験したことがあるのか、誰にもわかりませんでした。彼は愛がどんなものか、最後に体験することができたことは感動でした。