大規模な子犬工場の摘発に警察と連携して取り組むことの多い『The Humane Society of the United States(通称:HSUS)』。今回取り組んだ案件は大型犬の子犬工場の摘発でした。そこで見えてきた酷すぎる惨状とは…。
「助けて…」悲痛な犬たちの叫び

出典:https://www.youtube.com/watch?v=H0T2zMOzNaY
アメリカのアーカンソー州で対処しきれなくなってしまった子犬工場を摘発し、そこからレトリーバー犬種などの大型犬46頭と、その他の動物11頭がHSUSによって救出されました。
雪が降り積もる寒い屋外に置かれていた簡易的な檻。その中には、大型犬たちが複数頭、押し込められるような形で監禁されていたのです。
HSUSのスタッフたちがその前を通ると「ここから出して」「助けて」という声が聞こえてきそうな悲しそうな表情でこちらに訴えかけてきます。

出典:https://www.youtube.com/watch?v=H0T2zMOzNaY
まともにごはんももらえていなかったのでしょう。犬たちはお皿の中に凍った氷のようなものを舐めています。排泄した汚物を処理してもらうことすらされていません。
家の中はよりひどい惨状が広がっていた

出典:https://www.youtube.com/watch?v=H0T2zMOzNaY
家屋の中に入ると、ドアを開けた瞬間、ひどい異臭が漂ってきたのでしょう。女性スタッフは思わず腕で口と鼻を覆ってしまいました。その中に閉じ込められるようにいたのは、やはり大型犬。

出典:https://www.youtube.com/watch?v=H0T2zMOzNaY
とても狭く汚い場所にたったの1頭だけでずっと閉じ込められていたのでしょうか…。女性スタッフが優しく撫でてあげると、まるで「もっと撫でて」というように前足をポンと乗せてきました。思わず女性も「なんてこと…」と言葉を発しています。
足を中心に下半身は汚物まみれです。ずっと放置されていたことがわかります。さらにこの犬は、下半身不随になっていることが判明。それでも懸命に尻尾を振って喜びを表現する犬を早く外に連れ出そうと、女性スタッフがその大きな体を大事に抱えます。
最後に

出典:https://www.youtube.com/watch?v=H0T2zMOzNaY
動画はここで終わっていますが、この場所に監禁されていた犬やその他の動物たちは、皆無事に救出されたとのことです。
最後にシーンで、女性スタッフが声だけで「He can walk(彼は歩ける)」と言っています。もしかすると、先ほど下半身不随が判明した犬は、検査の結果、治療を進めることで歩けるようになることがわかったのかもしれませんね。そう願ってやみません。
動画を見ることは保護活動支援につながります。ぜひ実際に動画で子犬工場の悲惨な実態を知ってください。
※こちらの記事は動画の制作・配信をしている団体より許可を得て掲載しております。
動画制作者:The Humane Society of the United States
The Humane Society of the United States
▼公式YouTubeチャンネルはこちら▼
https://www.youtube.com/channel/UCdFzLvGttlTNLAEKWU_1wAQ
▼公式Facebookはこちら▼
https://www.facebook.com/humanesociety
▼公式Twitterはこちら▼
https://twitter.com/humanesociety