自転車で帰宅途中に交差点でみつけた極小サイズの野良の子猫。連れ帰って世話をするうちに、大事な家族の一員になりました。いまは元気な美しい猫に成長し、幸せいっぱいに暮らしています。
交差点に子猫が!
数ヵ月前にマテアさんが自転車で勤務先から帰宅中、交通量の多い交差点をさまよっている子猫を発見しました。
「いつもの通勤ルートでした。交差点に近づくと小さな毛玉のようなものがあって、よく見ると子猫でした。すごく小さく、栄養失調のようでした」というマテアさん。
さっそく自転車から降り、猫を安全な場所に運ぼうと近づきました。彼女を見た子猫はしっぽを振って近づいてきました。まるで「助けて」とでもいうように。
バックパックの中に入れて
安全に運ぼうと、マテアさんは注意深く子猫をバックパックに入れました。子猫は骨と皮の状態でしたが、とても満足したようすで、自転車で自宅まで運ぶ間はずっと眠っていました。
「バックパックにつめこんだ服の上で眠りこけていました。ひどい健康状態でしたが、きっと安全だとわかって落ち着いたのでしょう。ずっとその日は眠っていました」
マテアさんは子猫を獣医のもとへ連れていきました。診断によるとひどい未熟児で、本来の標準体重の半分ほどしかないということでした。
「かわいらしい大きい耳が特徴です。『グレムリン』に出てくるギズモみたいだったので、その名を付けました」とマテアさん。
健康を回復した子猫
「出会う運命だったのです。その日はいつもよりおそく退社したのですが、定刻だったらギズモとは会っていなかったでしょう」
ギズモはすぐに新しい環境に慣れました。たくさん食べ、専用の毛布の上でクマのぬいぐるみと一緒によく眠って、今まで欠けていた休息をしっかりと取り返していました。
「集中的な治療をへて、ギズモは徐々に健康を回復し、いまではすごく活発な猫になりました。1日中私の後をついてまわっています」とマテアさん。
そして同居猫さんのサラとも「こんにちは」をしました。サラは10歳年上の茶トラ猫です。
家族が大好きな甘えっ子に
その後の数週間でギズモは大きく回復し成長しました。いまや大変な甘えっ子になって、家じゅうの「見張り役」をつとめています。いつも家族のそばで甘やかされながら過ごしているのです。
ギズモは家族が大好き。いつも愛情たっぷりで甘えてくるので、人間のほうも思わず笑顔になってしまうほどです。
「わたしが起きると必ずあいさつしてきます。午後に仕事から戻ると、そばで仰向けになって『お腹をこすって』とおねだりします。すごくかわいいですよ」とマテアさんは目を細めます。
「ギズモは鼻キッスが大好き。お腹をこすってもらうのと、バックパックみたいに私の背中に跳びつくのもお気に入りです。きっと最初に出会ったときのことを覚えているのでしょうね」
ギズモは毛布や枕をいろいろ並べて心地よく昼寝するのが大好きです。
保護されたころと比べると、ずいぶん変わりました。もう痩せこけた子猫ではありません。ハンサムな若い猫なのです。
「ギズモはわたしの人生に喜びをもたらしてくれました。お返しに、この猫に愛情を注ぐことができて幸せです」と彼女はいいます。
出典:https://www.lovemeow.com/woman-bike-kitten-backpack-intersection-2655538254.html