ある日、『Hope For Paws』のエルダッドさんの元に「高速道路で黒いピットブルの子犬を見かけた」という通報が入ります。急いで現場へ駆けつけると、そこには人間に対して強い警戒心を持ったピットブルが足を骨折した状態で隠れていました。
通報を受けて現場へ急行する『Hope For Paws』

出典:https://www.youtube.com/watch?v=bww3nd10ikc
ある日、「高速道路の脇で足を引きずっている黒いピットブルの子犬を見かけたの」という通報が『Hope For Paws』のエルダッドさんの元に入ります。すぐに現場に駆けつけ捜索を開始すると、植え込みの下に隠れるピットブルを発見しました。
どうやら子犬ではないらしいピットブルは、人間に対して強い警戒心を持っているようで、声をかけるエルダッドさんに激しく吠えかかります。
しばらくピットブルを落ち着かせようと頑張るエルダッドさん。しかし、ピットブルはかなり臆病な性格で怯えている様子です。食べ物を与えると口にはするものの、少しでも近づこうとすると激しく吠えかかるピットブル。これはかなり難しい保護活動となりそうです。
食べ物とワイヤーロープを使って連れ出すことに成功!
少しだけ落ち着きを取り戻したピットブルに距離を保ちつつそっとワイヤーロープを引っ掛けます。首に引っ掛けることには成功したものの、エルダッドさんをみる目はまだ警戒心が解けていない様子です。

出典:https://www.youtube.com/watch?v=bww3nd10ikc
その後、食べ物を投げ与えつつ、少しずつ植え込みの下から連れ出そうとするエルダッドさん。少しずつ少しずつ、植え込みの下から食べ物を口にしつつ、ピットブルが出てきてくれました。そして、このピットブルには「ヤラ」という名前がつけられました。
外に出てきたヤラをみると、どうやら足を骨折しているようです。痛みもあって余計に警戒心や恐怖心が強まっているのかもしれません。
少しずつエルダッドさんと共に前片足を上げながら歩いてくれるヤラ。とうとう車の前まで来ました!これで保護は完了…喉が乾いているだろうと水を用意してあげることにしました。
しかし、持ち運び式の水飲み皿に水を入れて声をかけてあげた瞬間、なぜか突然ワイヤーロープを噛み切り始めたヤラ。エルダッドさんもまさかの展開に「待て待て待て!やめてくれ」と思わず声を上げてしまいます。とうとうロープを噛み切り、ヤラは立ち去ってしまいました。
これにはエルダッドさんもとても残念そうな声を上げています。しかし、ここで諦めるわけにはいきません。
すでに保護用の食べ物は底をついています。そのため、食べ物なしで保護しなければいけません。それには、ヤラの信頼を勝ち取らなければ道は開けないでしょう。
再び植え込みの下へと入ってしまったヤラにワイヤーロープを近づけます。すると、またもや激しく吠えるヤラ…どうやら最初からやり直しのようです。
再びワイヤーロープをかけることはできたものの警戒心を見せるヤラ。そんなヤラに「水を飲んだら」と声をかけるエルダッドさん。少し外に出てきたヤラは、エルダッドさんの言葉通り、水を美味しそうに飲み始めました。
ワイヤーロープを2本に増やし、「一緒に行こう」と声をかけ続けるエルダッドさん。その言葉に、再び歩き出したヤラ。先ほどと同じ過程です。歩かなくなることもあり、まだまだ油断はできない状態です。
もう1人の応援を頼むことに

出典:https://www.youtube.com/watch?v=bww3nd10ikc
車の近くまでやってきたところで「1人では難しい」と判断したエルダッドさんは、Hope For Pawsのメンバー・ロレータさんに応援を頼むことにしました。
初めて見るロレータさんに吠えるヤラでしたが、2人掛かりでなんとかケージへと引っ張り収めます。どうにか保護には成功しましたが、まだ2人に激しく吠えかかる場面が見られます。なかなか野良犬の信頼を勝ち取るのは難しいですね。
信頼関係を築きつつ片足切断の手術を受けることに

出典:https://www.youtube.com/watch?v=bww3nd10ikc
まずは病院へ向かうことになったヤラ。少しずつ信頼関係を築くために、コミュニケーションを慎重にとっていくエルダッドさん。ある程度、警戒心が薄れてきたところで、骨折していると見られる足の状態を確認することなりました。
骨折していると見られた足は、完全に使えなくなってしまっているとのこと。そのため、片足は切断することになってしまいました。とても可哀想ですが、痛みを抑えるためにも仕方がありません。

出典:https://www.youtube.com/watch?v=bww3nd10ikc
手術は無事に終わり、片足がなくなってしまったヤラ。しかし、手術後のヤラは以前よりも幾分か表情が和らいでいるように見えます!エルダッドさんに撫でられても怒る様子はなく、ちゃんと落ち着いて撫でさせてくれています。
もしかすると、ヤラはずっと足を強い痛みが襲っており、それゆえに普段以上に攻撃性が強くなっていたのかもしれないと言います。
その後

出典:https://www.youtube.com/watch?v=bww3nd10ikc
その後、ヤラは少しずつ人間との信頼関係を築いていくトレーニングに励んでいます。エルダッドさんとは、手からごはんを食べてくれるまで進歩していますよ!今後もトレーニングを重ねつつ、ヤラの新しいお家探しを続けていくと言います。素敵なご縁に恵まれますように!
※こちらの記事は動画配信をしているYouTubeチャンネルより許可を得て掲載しております。
掲載YouTubeチャンネル:Hope For Paws – Official Rescue Channel
Hope For Paws
▼▼ 公式サイトはこちら ▼▼
https://www.HopeForPaws.org
▼▼ 公式Facebookはこちら ▼▼
https://www.facebook.com/HopeForPawsCalifornia