収容施設で抱き合って安楽死を待つ犬カーラとキーラ。このことが世界中の動物好きな人々に知られると、2匹の運命は変わりました。ともに新しい家族のもとで暮らせることになったのです。
死を待って抱き合う犬

出典:https://www.mirror.co.uk/news/world-news/death-row-dogs-pictured-hugging-6727106
7月にカーラとキ―ラの写真がフェイスブックに投稿されると、人々は衝撃を受けました。収容した犬はほぼ安楽死させるといわれる施設で、死を待つ2匹が抱き合う姿が撮影されたのです。
米国アトランタで動物保護活動を行う慈善団体「エンジェルズ・アマング・アス・ペット・レスキュー」は、生後11ヵ月のハウンド混血犬カーラと生後15ヵ月のボクサー混血犬キーラの写真を投稿しました。2匹はともにジョージア州の収容施設で死を待つ身です。
写真の下には飼い主を求める必死の訴えが書かれています。
「緊急事態です。一刻も無駄にできないのです。この犬たちのための里親家庭がまだ見つかりません。このところ緊急保護が必要な動物が増えていて、ボランティアが不足しています。今日中にだれか預かってくれる人を見つけないと、2匹は殺されてしまうのです」とあります。
運命を悟った悲しい目

出典:https://www.mirror.co.uk/news/world-news/death-row-dogs-pictured-hugging-6727106
収容施設の職員は「キーラは自分たちの運命を悟っています。この目を見ればわかります」といいます。
「キーラはこらえていますが、わたしが近づくと不安でドキドキしているのがわかります。『だれも助けてくれなければ、このままカーラは連れていかれる』と考えているのでしょう」と語るその職員。
投稿文にはキーラの気持ちも記されています。
「カーラの次はわたしの番だ。そのときは恐くて耐えられないだろう。今はおたがいに慰め合えるけれど。カーラは絶望していたわたしに希望をくれたんだ。でもカーラがいなくなれば、もう何も残されていない。だれも助けてくれなければ…」
飼い主が見つかった!

出典:https://www.mirror.co.uk/news/world-news/death-row-dogs-pictured-hugging-6727106
でも幸いなことに、この投稿が多くの人々の関心を呼び、すぐに2匹に新しい飼い主が見つかったのです。ウェンディさんとパムさんです。ウェンディさんは最近2匹の高齢犬を亡くしたばかりでした。
「うちにぴったりの犬たちです。悲しんでいた毎日がうそのようです。この2匹の活発な犬が生活に笑いをもたらしてくれました」とウェンディさんは話してくれました。
出典:https://www.mirror.co.uk/news/world-news/death-row-dogs-pictured-hugging-6727106