ある日、保護団体『ディ・アンク』を運営している女性が、自身の体調不良により病院へ向かったところ、待合室にいる時に外から子猫の声を聞いたと言います。翌日になっても悲痛な鳴き声が聞こえるため、気になって外に出てみたところ、子猫が救助された現場に居合わせました。
ボンネットから救助された子猫

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ある日、保護団体を運営している女性が病院の待合室にいた時、外から子猫の鳴き声を聞いたと言います。1日目は、猫の子育てシーズンの影響かと思われましたが、翌日も同じ場所で子猫の声が聞こえたのです。しかも、その声はとても悲痛に聞こえたため、気になり外の駐車場へと向かいました。
すると、そこにはロードサービスにより救助された子猫がスタッフさんに抱えられていたのです。事情を尋ねてみると、病院関係者の車のボンネットに子猫が入り込んでしまい、中から救助してもらうため、ロードサービスを頼んだのだと言います。
こうしてロードサービスによって救助された子猫でしたが、車の持ち主さんは子猫を飼うことができない状況です。すると、同じ待合室から駆けつけてくれた他の女性が「最近、猫を病気で亡くしたばかりの人がいるので聞いてみましょう」と言ってくださったのです!
ここから子猫を救うための命のリレーが始まります。
子猫を救うために多くの人々が協力!

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ボンネットから救助された子猫。しかし、まだ油断は禁物です。ボンネットに一晩以上閉じ込められていた状態なので、体も弱っているでしょうし、必要な治療やノミダニの駆除もしなければいけません。また、先ほどの女性の知人が本当に里親になってくれるかどうかも定かではない状況です。
先ほど知人に聞いてみると言ってくださった女性が連絡を取っている間に、保護団体を運営している女性が車に積んでいた猫用のノミダニ取りスプレーを使用します。
さらに、ダンボールにトイレシートを敷き、交通量の多い場所だったこともあり、逃げないようにと洗濯ネットに包み込んで保護を完了させます。こうすることで、子猫の安全を確保したということです。素晴らしい機転ですね!
その後、自身の治療のために病院へ呼ばれた女性は、付き添いで来てくれていたご主人や病院関係者の方に子猫を一時的に託し、点滴を受けることに。この間も知人へ連絡を取ると言ってくれた女性は、いろいろな場所へと里親探しのために連絡をしてくれていたと言います。
この時点で、病院にいた多くの人たちの協力が得られています。こんなにも優しい人たちが多くいることに感動です。
里親探しの連絡待ちの間に動物病院へ

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点滴を終えた女性が戻ってくると、里親探しのために奔走してくれていた女性から「もう少し返事に時間がかかる」と報告を受けたそうです。そこで、その間に動物病院へ連れて行き、状態の確認などをしてもらうことになりました。
どうやら子猫は2日間もボンネットの中にいたらしいということが、病院関係者の話によって判明しました。しかもこの時期は真夏です。炎天下の中、車のボンネットの中にいたとなると、体が弱っていたり脱水症状を引き起こしている恐れもあります。
しかし、病院へ連れて行くと、思った以上に子猫は元気な状態でした。これにはホッと一安心です。しかし、あまり食べられていなかったのかとても痩せていたため、動物病院からウェットフードをもらうことに。獣医さんがウェットフードをあげると、声を出しながらとても美味しそうに食べていたと言います。
里親さんが見つかる
動物病院での診察が終わる頃、待合室では連絡を受けて里親になってくれるという女性が待っていました。そう、先ほど連絡を取ってくれていた女性の知人です。こんなにも早く里親さんが見つかるなんて、奇跡ですね!
お話を聞いてみると、愛猫を乳がんで亡くしたばかりだと言います。避妊をしていなかったそうで、保護団体を運営しているこちらの女性は、生後半年の間に避妊をしておくことで、乳がんになるリスクを下げることができたと言います。
そして、子猫を引き渡すにあたり、生後半年になったら去勢をすること、去勢をすることで将来的に睾丸腫瘍などのホルモン系の悪性腫瘍が発生してしまうリスクを下げることができることを説明しました。
また、飼育環境や飼育するにあたり必要な確認点をいくつか聞き、問題ないと判断したため、LINEのID交換をした後、定期的にその後の報告を行うことで引き渡しに至ったと言います。

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今回、子猫をボンネットから救い出せたのは、病院の関係者の皆様やロードサービスのスタッフさん、そして病院にいた親切な方々の協力があってこそです。素敵な命のリレーによって、1匹の大切な命を救い出せたことはとても大きな出来事と言えます。
子猫の保護とは、子猫を救助した後、必要な処置を受けさせ、さらに里親探しまでを完遂することを言うのだと『ディ・アンク』代表の女性は言います。
保護団体に「子猫を保護したので引き取って欲しい」というお願いが来ることはとても多いそうです。救助してくれた行動は素晴らしいですが、ぜひ新たなお家を見つけるまで、その後の保護活動にも参加してほしいということです。
※こちらの記事は動画や画像の撮影・制作・配信をしている団体より許可を得て掲載しております。
掲載団体名:ディ・アンク
ディ・アンク
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