虐待のトラウマで「部屋の片隅から動かない」ほど衰弱していた猟犬のエンジェル

悲しい

猟犬のエンジェルは用済みになって虐待を受けた後に捨てられ、ポーズアニマルレスキューに保護された。虐待のトラウマでメンタルの問題もあったが回復し、温かい家庭に引き取られた。

捨てられた猟犬

7月23日にポーズアニマルレスキューは地元のカーロウ/キケニ犬収容所の監視員から電話を受けました。まだ若くてとても可愛い猟犬がキケニの道路で見つかったということです。

レスキューのスタッフが接した多くの猟犬の顔には、猟のシーズンを過ぎて用済みなので捨てられたか放置された猟犬、というおなじみのストーリーが刻まれていました。「でも、この犬は少し違うところがありました。監視員は、この犬が収容所にずっといるならメンタル面が心配だということで即座に連絡してきたのです」

この犬は収容所から少し時間をかけてポーズのシェルターに運ばれてきました。ポーズに来たばかりの他の猟犬たちと同じように虐待された様子で、身体はガリガリで疥癬があり、汚物にまみれていました。けれども一番心配なのはこの犬の行動でした。

出典: https://www.paws.ie/and-then-an-angel-came-to-paws/

到着するや否や壁の隅を見つけてそこに顔を埋め、動こうとしませんでした。虐待がトラウマになって動くことも周りを見ることもできないようでした。「ポーズに来るとやっと安全な場所に来たと感じる犬もいます。食事の後ではくつろいで、眠ったりポーズのスタッフに近寄ったり、保護に感謝して顔をなめたりする子もいます。でも、この犬はただただ姿を消したいと思っているのが明らかでした」

エンジェルとその弟クリフ

出典: https://www.paws.ie/and-then-an-angel-came-to-paws/

この犬はエンジェルと名付けられました。天国から落ちたエンジェルが助けを求めているように見えたからです。同じ週に、エンジェルが見つかったところからそう遠くないところで2頭目の猟犬が保護されポーズに連れて来られました。

こっちの男の子もガリガリでエンジェルと同じ病状だったもののエンジェルほどトラウマを受けていないらしく、エンジェルほど怖がりではありませんでした。オス犬の方が価値があると思われているので、メスはオスよりも酷い虐待を受けることが一般的なのです。

2頭が挨拶するときの様子から見て同じところから来たことが明らかで、月齢や毛皮の色がとても似ているので兄弟と思われました。この男の子はクリフと名付けられました。エンジェルはクリフが来たのを喜び、クリフにくっついて離れず、ベッドで寄り添っているか、クリフの行くところについて行くかどちらかになりました。

幸いにもクリフはよく歩き回ってスタッフと遊ぶのが好きで、エンジェルに信頼できる人間もいることを教えてくれました。エンジェルは憂鬱そうにしていて、物音がすると跳びあがりました。けれども保護されて2週間が経つと、ゆっくりと警戒感を解き始めました。クリフがベッドを出てスタッフのところに来て遊んでもらうときにはエンジェルも後をついて来ようとしますが、エンジェルはまだ人間を怖がっているので依然としてトラウマがあるのは明らかでした。勇気を奮い起こして誰かに近づくまでには1か月以上かかりました。

エンジェルの動画の反響

エンジェルがポーズに到着した直後の2、3分間の胸が潰れるような動画がポーズのFacebookのページにあります。数時間の間に何千人もの人々が動画を見てシェアし、この気の毒なエンジェルに対する同情と、酷い仕打ちをした人間への怒りのコメントを書きこみました。

エンジェルの傷ついた身体と心はアイルランド中の人々だけでなく国外の人々の心も痛めました。人々は次々に支援や寄付をくれました。エンジェルとクリフ宛に治療用のパッケージを送ってくれた人々もいます。

8月の休日にはポーズのシェルターにたくさんの訪問者があり、エンジェルについて質問し、できることは手伝うと申し出があり、シェルターにいた何頭かの犬は里親の話がまとまりました。猟犬やグレイハウンドについて読んだことがあればシェルターに保護された彼らがアイルランド国内で里親を見つけるのは難しいことはご存じでしょう。そのくらい、エンジェルの動画は反響が大きかったのです。

エンジェルが回復して里親を見つけるまでには長い道のりがあるでしょう。虐待されて捨てられて収容所やシェルターに来る猟犬がアイルランドにおいて過去のものになるのはさらに長い時間がかかるでしょう。けれども皆さんの継続的なご支援があれば、その時間も少し短くなることでしょう。

追記

出典: https://www.paws.ie/and-then-an-angel-came-to-paws/

数か月後、エンジェルは里親を見つける準備ができました。仲の良い夫婦で長くポーズアニマルレスキューの支援者であるマイケルとテレサのマグラス夫妻が連絡をくれて、彼らが飼っている保護犬ジェイゴの友達が欲しいのでエンジェルに会えないかと言いました。

彼らは晴れた土曜日の午後にポーズまで来て暖かい家庭を必要としているエンジェルに会いました。ジェイゴはエンジェルに一目ぼれでしたがエンジェルは少しためらっていて、はじめはドッグランの隅に隠れようとしました。

けれども自分が優しい人々の中にいることがわかり、ジェイゴと走りっこをして遊んだ後は、エンジェルは安心してくつろぎました。エンジェルは今はカラという名前になり、一生暮らせる家庭を持ちました。

出典: https://www.paws.ie/and-then-an-angel-came-to-paws/

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