アメリカにある猫の保護施設Milo’s Sanctuaryには。『過去』を持った猫たちが多くいます。その中でも野良猫だったSir.トーマスは、現代を生きる私たちに多くの学びを与えてくれる存在感のある猫でした。
野良猫だったトーマス「右の顔半分を失う」
Milo’s Sanctuaryに来るまでのトーマスの猫生は、決して楽な道のりではありませんでした。
カリフォルニアの砂漠地帯で生まれ育ったトーマスは、特定の人に飼われることなく、その日暮らしで人びとから餌付けをされて暮らしていました。
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ある日、心ない人物に水酸化ナトリウムを浴びせられ、右目を含んだ顔の半分を失いました。
さらに衝撃的なことに、獣医のトミーは当初、怪我の重症度を誤診していたため、抗生物質を投与したかっただけで、途中で彼を送りました。 それから彼をテストした後、彼らは彼がFIV +であることが判明。
Milo’s Sanctuaryは、専門知識を持つスタッフを集め、集中治療室で3か月間治療、皮膚移植などを行いました。そしてボランティアの保護家庭に行けるところまで回復しました。
キャットコンテストで優勝
トーマスは2017年に開催されたCatConで新人賞を受賞!彼の新しいセレブリキャットのステータスは、怪我をしたり虐待されたり、または障害のある猫に関する認識を高める素晴らしい経験でした。
Sir.トーマスが教えてくれたこと
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『人はみなそれぞれの「過去」を抱えて生きている。他人との違いや君のこれまでの歴史のすべてが君を作っている。絶対に恥じるな。そのすべてが君を作るんだ。君たちは、みんな美しい。』
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人生で大事なものは何かを強いまなざしで語りかけます。
みんな違ってみんないい
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Sir.トーマスは、個性を認めることの大切さを私たちに教えてくれます。
他の人たちの目なんか気にせずに、自分の信じた道を進めばいいんだと背中を押してくれているようにも見えます。
Sir.トーマスは、2019年11月1日の朝にスタッフのミケーレさんの腕の中で静かに亡くなりました。訃報は世界中に伝えられたくさんの人が悲しみました。
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信じていた人間から裏切られても、それでも人を愛し愛されたトーマス。トーマスが保護されたMila’s Sanctuaryでは、募金も随時募集しています。興味のある方はSNSでも情報を発信していますのでぜひのぞいてみてくださいね。
他の猫たちも毎日幸せに暮らしています。
わたしは薬品をかけた、ばかたれと同じ人間です。
でも、彼を助けた素晴らしい方々と同じ人間でもあります。
彼に薬品をかけた人へ。
楽しかったのなら、ご自分も試してみてはいかが?
たぶんおバカさんだろうからね(-“”-;)
彼を助けて最後まで寄り添ってくださった方々へ。
とても美しい彼を復活させてくれて、ありがとうございました。
気高く、気品を感じられる写真を載せてくれて、ありがとうございました。
旅立って行った彼と、見守って下さった方々の、幸福を祈ります。
素敵な記事と写真、ありがとうございました(⌒‐⌒)