「全盲の犬」は過酷な環境で息絶えそうになっていた…しかし保護され新しい生活を手にする

感動

過酷な環境で心身ともに傷ついた老犬は、全盲で死にかけていました。幸せを実感させたいと自宅に連れ帰ったボランティア。やがて犬は元気を取り戻し、いま新しい飼い主家族と幸せに暮らしています。

死にかけた犬を保護

2018年の復活祭のころ、ハンガリーの廃屋からマシュマロという老犬がほかの犬たちとともに保護され「アニマル・ケア・オーストリア」(ACA)の在ハンガリー施設へ引き取られました。ここの獣医の診断によると、マシュマロは重い心臓病で死にかけているというのです。おまけにこの犬は全盲の状態でした。

出典:https://www.boredpanda.com/blind-foster-dog-comes-back-to-life-shlomit-schatzmayr/

盲目の犬がゴミの山から餌や水を探す困難さを想像してみてください。ほかの野良犬と餌を争って戦いながら11年間を過ごしてきたのです。そしていまは、施設のコンクリートの床に横たわり、ただ死を待つ状態です。これまで愛された経験もない犬をこのまま放置することは、わたしには耐えられませんでした。

自宅へ引き取り医療ケアを

出典:https://www.boredpanda.com/blind-foster-dog-comes-back-to-life-shlomit-schatzmayr/

わたしはここのボランティア写真家です。マシュマロを放置することができず、自宅に連れ帰りました。愛されることを知れば命も永らえることができるのでは、と希望をもっていたのです。そして、その希望はかなったのです。

「ティエラルツト・アム・シュッピッテルベルク」の獣医グループが、死にかけていたマシュマロを、特別の緊急医療と手厚い看護で治療してくれたのです。おかげでこの犬の命は救われました。

出典:https://www.boredpanda.com/blind-foster-dog-comes-back-to-life-shlomit-schatzmayr/

治療をしてくれたのは、ティエラルツト・ピーター・リッペル工学士とベティーナ・リッペル・ラシュレ医師、そして同僚のみなさんです。彼らは毎日多くの動物たちの命を救っていますが、マシュマロもここで救われました。治療には時間も忍耐も必要でしたが、マシュマロは日に日に元気を回復してきたのです。

新しい環境になじんで活動的に

出典:https://www.boredpanda.com/blind-foster-dog-comes-back-to-life-shlomit-schatzmayr/

わたしは足首に鈴をつけて居所を知らせ、飼い犬のアイダも(これもACAから保護した犬です)ガイド犬として協力してくれたので、マシュマロはすぐに新しい環境に慣れて生活を楽しむようになりました。

マシュマロは生き生きと活動的になり、とても愛らしくふるまうようになりました。マシュマロという名がぴったりの、かわいくて甘くふわふわの犬です。散歩のときは、たとえ目が見えなくてもわたしたちをいつも先導してくれます。やわらかい寝床に寝そべるのも好きですが、何といってもお腹をなでてもらうのが大のお気に入りです。仰向けになって催促されたら、断ることなんてできません。この犬を養育して1年半になりましたが、いまでは別の犬のように変わりました。

出典:https://www.boredpanda.com/blind-foster-dog-comes-back-to-life-shlomit-schatzmayr/

これまでの過酷な生活で心身とも傷ついていたマシュマロ。ごみの中で見つけた缶詰をかじって食べようとしたりして折れてしまった歯や、ダニ感染症のために患った心臓病などのほか、心も深く傷ついていたのです。だって、盲目で病弱なうえに過酷な生活を送っていれば、だれでも精神を病んでしまうでしょう?

それでも問題のいくつかは治療や愛情で克服してきました。マシュマロも理解して愛を注ぎ返してくれました。

出典:https://www.boredpanda.com/blind-foster-dog-comes-back-to-life-shlomit-schatzmayr/

マシュマロは約2年前にすばらしい家庭へ引き取られていきました。お互いに広い心をもって、愛し愛される家族になっています。

これ以上のすばらしい家庭はなかったでしょう。もちろんマシュマロを手放すときは辛かったですが、わたしの心の中は幸せでいっぱいでした。新しい家族は今でもマシュマロの写真を送ってくれて、ようすを知らせてくれます。

マシュマロは両眼を摘出したそうです。盲目の犬にとって何の問題もありません。獣医の指示で特別に調理した餌をもらい、心臓の状態もよくなっているそうです。しかも精神状態も落ち着いて、心の傷からも回復してきているようです。おまけに人間のお母さんは在宅勤務なので、毎日そばにいてくれます。なんてすばらしい!

「涙が出た」「ありがとう」の声

人々はこんな感想を寄せています。

・かわいいマシュマロの写真を見るだけにして、辛い記事は読まないようにしていました。だって泣いてしまいますから。でもマシュマロに第2のチャンスが来てよかった

・犬を飼うなら、ぜったいに障がいのある子にします。今の家では飼えないけど

・犬を飼えなくても寄付したりボランティアをしたりすればいいのさ。少しだけでも助けになる

・涙が出て記事が全部読めませんでした。マシュマロが幸せになれてよかった

・多くの人々がこうした動物を救ってくれることに感謝します。引退した人々が、年老いた保護動物を引き取ってくれるといいのでは?

・すばらしい活動、ありがとう。マシュマロは幸せそう

出典:https://www.boredpanda.com/blind-foster-dog-comes-back-to-life-shlomit-schatzmayr/

こんな記事も読まれています

父と息子がキャンプをしていると猫がやってきた。ご飯をあげたら「子猫」を連れて戻って来た!母子とも保護

まるで魔法?!次々出て来る猫さん達が作る「ニャンともかわいい猫の壁」が凄~いと話題!!

Comment