道路を這っていたところを保護された子猫兄妹は、生まれつき足が変形していました。専門的な治療を受けながら、2匹ともに自由に動けるようになる日をめざして、人々は支援を続けています。
道路を這っていた子猫たち

出典:https://www.lovemeow.com/kittens-gravel-road-legs-run-2656210879.html
砂利道を這っていたところを保護された2匹の子猫は、たっぷり愛情を受けながら自由に動ける日をめざして努力を続けています。
数ヵ月前のことです。暑い砂利道を這っている2匹の子猫を、近所の人が保護しました。「セイレム・フレンズ・オブ・フィーラインズ」(SFOF)に運ばれたとき、職員は猫たちにひどい先天性の奇形があるのに気づきました。
SFOCで長年里親ボランティアをしているローラ・バームッドさんが2匹を自宅に受け入れ、寝ずの世話をすることになりました。
「乳離れするまで、この家で育てます」と彼女。
専門家の診断を受けて

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2匹は複数の獣医や物理療法士に診てもらい、マッサージをうけたり足に添え木をしたりしましたが、いずれもうまくいきませんでした。ジャックとジルには専門医の治療が必要なのは明らかです。
そこでSFOFはオレゴン州立大学付属動物専門病院へ2匹を連れていくことにしました。その結果、ジルは左足の皿(膝蓋骨)が変形してずれているために骨が不適切に成長し、足全体が後ろ向きに生えてしまったと診断されました。
「このためにバランスがとれず、しっぽを支えに使っています。不適切な動きによって背骨が変形し、腰も沈む形になってしまいました。ジルは歩くというより後ろ半身を引きずるように動いています」というのはSFOFで里親ボランティアをしているゴルダナ・ニコルスさんです。
でもジルはいつもごきげんで、やってきた当初から甘えん坊でした。
手術へ踏み切る

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「ジャックの状態は『脛骨欠損』というものです。左前足の『とう骨』がなく、右腕の『尺骨』も曲がっています。そのため手首が内側に湾曲しているのです。歩くときに左足が使えないので、この手首にあたる部分を代用しています」
前足が湾曲しているジャックですが、興味をひくことを見つけると、じっとためらったりはしません。
生後3ヵ月半なのに体重は1.3キロ余りしかありませんが、手術を受けることによってジルの生活の質は大幅に改善されました。
「ジルの足を救うための、いわば賭けのような手術でした。麻酔にもよく耐えてくれました」とSFCFは投稿しています。

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手術後すぐにジルの状態は大きく改善しました。物理療法を受けながら短時間ですが歩くこともできるようになりました。毎日どんどんよくなってきていて、まわりの人々を驚かせています。
「手術からほんの数週間なのに、ジルは自分の足を使えるようになりました。驚きの進歩です。これまでのひどい状態や手術の難しさを考えると奇跡です。ジルは小さな戦士といってもいいですね」とゴルダナさんはいいます。
ジャックもまもなく手術を

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一方でジャックのほうは、手術に備えて準備中です。里親家庭のほかの先住猫たちとも仲良くなりました。
「猫友達と一緒に遊ぶのが大好きで、いつも楽しそうです」と里親ボランティアのブルナ・ヴェセルコさんは話します。ジャックは恥ずかしがることなく、人間にも甘えてくるのです。

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「ジルは強くて勇敢、ジャックはやさしくて紳士的です。いつもジルのことを守ろうとしています」
「うまく動けない状態でも、ジャックとジルはかわいらしい子猫たちです。そして生きようとする気力はだれにも負けません」
「2匹の生きる力には驚かされます。奇形によって動きが制限されていても、何とか頑張ろうとします。2匹にふさわしい、明るく幸せな未来がはやくやって来ますように」
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