保護当時は威嚇してきたキツい性格の子猫。甘えん坊の『テディベア』に大変身♡

感動

保護された3匹の子猫は人を恐れ威嚇してきました。ボランティアが根気よく訓練し、人間を信じ愛することを理解した猫たちは、大変身をとげました。3匹とも幸せな猫人生に向け、新たなスタートを切ったところです。

人を威嚇する子猫たち

2021年末、米国にある「オレンジ郡動物管理事務所」に3匹の子猫が連れ込まれました。いずれもまったく人に慣れておらず、怯えたように部屋の隅で身を固くしています。

ロサンゼルスで活動する動物保護団体「ベイビー・キトゥン・レスキュー」(略称BKR)は、看護が必要だったり命の危機に瀕していたりする子猫たちを救っています。このBKRが名乗り出て、3匹を引き取ることになりました。

出典:https://www.lovemeow.com/kitten-spiciest-litter-teddy-bear-2656496401.html

「子猫たちはとても怯えていて、人に慣れておらず、人間が近寄ると威嚇したりうなったりします。今まで人間と接触がなかったのは明らかです。たとえあったとしても辛い体験だったのでしょう」と話すのは、BKRのボランティアをしているジェイミーさんです。

「虚勢を張っていても、心の中は恐怖でいっぱいで、守られて愛され、安心したいだけの赤ちゃん猫なのですから」

きつい性格のワサビ

3匹の子猫はいずれも調味料にちなんだ名前がつけられました。なんといっても、スパイスみたいにピリッとした辛い態度ですからね。いずれも生後6週間と見られます。最初から3匹はずっと離れず、お互いを守るように体を寄せあったままでした。

出典:https://www.lovemeow.com/kitten-spiciest-litter-teddy-bear-2656496401.html

唯一のオス猫ワサビは、体が小さいのに一番大きな声でうなります。

「一番きつい性格ですね。ほかの2匹を守るのが自分の責任だとでも思っているようです。しかも横目で人をにらむ顔は、特別に凄みがあります」とジェイミーさん。

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子猫たちに社会性を見につけさせるため、ボランティアたちは毎日抱いて、ごほうびにおやつをあげる形で訓練を続けました。

「わたしはワサビをバスタオルでぐるぐる巻きにして、眼を拭いてあげたり目薬をさしたりしました。ごほうびにチキン味の赤ちゃん向けフードを与えたのです」

社会性訓練が実を結ぶ

出典:https://www.lovemeow.com/kitten-spiciest-litter-teddy-bear-2656496401.html

数日たつと、ワサビの態度はずいぶん進歩しました。もう餌をあげる人の手を噛もうとはしません。

「まだきつい性格のままですが、体を毛布でくるんであげると、たちまち眠りにつくようになりました」

ゆっくり着実に、子猫たちは人間を信頼するようになってきました。態度も落ち着いてきて、眼に浮かんでいた恐怖の陰は消えていきました。

「社会性訓練をして2週間後、わたしがなでると子猫たちはうれしそうにゴロゴロいうようになりました。ここまでくるには時間と忍耐が必要でしたが、抱きかかえておやつを与えることで、人間は安全な存在だというシグナルが伝えられたのだと思います」とジェイミーさん。

ボランティアが多くの時間と忍耐を注ぎ込んでくれたおかげで、恐怖に震えて人を威嚇していた子猫たちは、人間の抱っこやキスを受け入れるようになり、さらには自分たちから人に甘えるようにまでなったのです。

大変身をとげた子猫たち

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「以前と比べると、大変身ですね」

一番きつい子猫だったワサビは180度大転換しました。

「一時はワサビがわたしを怖がって威嚇するのをやめる日がくるのだろうか、と自信をなくしたこともありましたけれど」とジェイミーさん。いまや人間の膝にのって満足そうにゴロゴロ音をたてるほどになりました。

(写真説明)ワサビは自分が愛されていることを悟り、かわいらしい「テディベア」のようになりました

「この子のことを誇らしく思います。恐怖に打ち勝ったのですから。いまワサビは社交的なだけでなく、すごく甘ったれです。人が好きで、かわいがられるととても満足気にゴロゴロいいます」

「子猫に社会性を仕込むには、餌と遊びを通じて訓練するのが一番です。一貫性をもち、気長に辛抱強く時間をかけて対応すれば、人間のことを信頼して不安が解消されます」

第2の猫人生に向かって

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さて、子猫3匹には猫人生の新しいスタートが待っています。

ワサビはジンジャーと大の仲良しなので、一緒に新しい飼い主の元へ移ることになっています。ペッパーも試用期間をへて、飼い主家族とともに幸せな生活を始める予定です。

「威嚇してうなり、隅に隠れていた猫たちは、わたしの足によじ登って遊ぶ元気な猫に大変身しました」とジェイミーさん。

「一番きつかったワサビは、実はもっとも恐怖に震えていたのだと思います。そしてワサビはほかの2匹と比べても、さらに大きく変わりましたね」

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