廃棄物の中で発見された野良猫と子猫6匹。衰弱した母猫は、里親家庭で安全で快適な生活を与えられ、元気を回復してきました。子猫たちも日に日に成長しており、猫家族は幸せをかみしめながら毎日を過ごしています。
衰弱した母猫と子猫6匹を発見
2022年1月のことです。オーストラリアのブリスベンにある「ベスト・フレンズ・フィーラインズ」(略称BFF)は通報を受けました。駐車スペースにある産業廃棄物用の箱の中で、母猫と6匹の赤ちゃん猫が見つかったというのです。
「どれほどの間そこに住み着いていたのかはわかりません。でも母猫はやせ細っていました」とBFFのニッキーさんはいいます。さっそく引き取って、獣医へ診せることにしました。
オーロラと名付けられた母猫は、6匹の赤ちゃんたちを授乳している期間まったく餌を食べずにいたようで、飢餓状態でした。大きなごみ箱の中に潜み、赤ちゃんの世話だけをしていたようです。
オーロラは衰弱していました。
「やせ細って、後ろ足を使って歩くこともできません。そこで猫たちに詳細な検診を行いました」
母猫は餌をもらって大喜びでした。まるで明日はないかのようにがっついています。野良生活の苦しい経験をへて、やっと母子が安心して眠れる環境を手に入れたのです。
じゅうぶんな栄養をとり快適な寝床で眠れるようになると、オーロラの体力は回復してきました。数日後には4本足で立ち上がることができるようになり、しっかり歩き始めました。
里親家庭の人が部屋に入ってくると、オーロラはうれしそう。さかんになでてもらいたがります。
オーロラは屋根のある生活と餌の確保された毎日を、とても幸せに思っているようです。子猫たちにとってもすばらしい母親で、いつも授乳をしたり体を舐めたりして世話を焼いています。
赤ちゃんたちは5匹が灰色、後の1匹は灰白の猫です。安全な環境で目が開くようになり、やがてよちよち這い回るようになりました。
子猫たちも順調に成長中
「オーロラは室内猫の暮らしに慣れました。人間に甘えて抱かれたがります。栄養が足りてきたので、毛並みもつややかになってきました」とニッキーさんはいいます。
やさしいママの監視のもとで、子猫たちは歩くことも覚え始めました。
「どの子猫も立ち上がって歩き始めました。あちこち探検をしています。お互いを相手に遊ぶことも覚えました。そんなようすはとてもかわいらしいです」
オーロラにもやっと一息つける時間ができました。そんなときは、人間を独占して甘えています。これまで過酷な環境で子どもたちを守ってきたのですから、少しくらい家族を独り占めしたって、許されますよね。
朝、オーロラはゴロゴロとかわいらしく人間にあいさつし、ベッドの上に上がって人間に抱き着きます。
いまも、心配事など何もないようすで、しっぽをピンと立てて、うれしそうに家じゅうを歩き回っていますよ。
出典:https://www.lovemeow.com/cat-six-kittens-car-yard-2656503977.html