ある日、福井県で譲渡型保護猫カフェを運営している保護活動団体の『しあわせにゃん家』さんの元に、飼い主以外の方から「猫たちを保護してほしい」との依頼が入りました。飼い主以外の近所の方から保護依頼が入るとは、いったいどのような状態だったのでしょう。
飼い猫とは思えないほど酷い飼育状態だった2匹の猫
今回保護された2匹の猫が飼われていたお家のご近所さんが、2匹の状態を見るに見かねて「ガリガリの猫がいる。これからかかる医療費は全部私が出します。お願いできませんか?」と悲痛な気持ちで保護依頼をしてきたのです。
自分の飼い猫ではないのに、医療費も全額負担するとまで言ってくれた保護主さん。とても優しく猫想いな保護主さんの言葉に、施設のスタッフさんたちも心を打たれ、保護依頼を引き受けることにしました。
保護主さんが飼い主の高齢男性に保護したいと申し出た時、飼い主は「ご飯をやるのも面倒、どっか連れて行ってくれ」と言う酷い言葉を吐いたと言います。なんて物言いなんでしょう…飼い主が飼い猫に発する言葉とは思えません。
保護主さんは早々に2匹の猫を保護し、『しあわせにゃん家』さんのところへと連れてきてくれましたが、その時の2匹の様子は、今の今まで飼い猫だったとは思えないほどガリガリに痩せ衰えていたと言います。
しかも、今まで多くの猫を保護してきたしあわせにゃん家さんも驚くほど、大量のノミが付着していたと言うのです。いったい飼い猫だったのにどのような環境下で過ごしていたのでしょうか。
「幸」「福」という名前をもらいカフェデビューに向けてケア
あまりに悲惨な状況だった2匹の様子を見て、「この2匹に幸せが訪れますように」という願いを込めて、2匹には「幸」「福」という名前がつけられました。
保護された当日、一応飼い猫だったこともあり、人に対して馴れてはいたものの、新しい環境に戸惑っているのでしょうか。少々緊張気味の2匹。
幸ちゃんは人馴れしているようで、最初からスタッフさんに近寄ってきてくれますが、福ちゃんは緊張からか全く動きません。間近で見ると本当に今まで飼い猫だったのかと疑ってしまうほど細い2匹に、すごく心が痛みます。
動画で見るよりも背骨や肋骨が浮き出ている状態だったというので、ほとんどご飯も与えられていなかったのでしょう。これでは飼い猫とは言えません。
ケージの中に多くのノミが…
2日目。ケージの中を見ると、昨日ノミや回虫、耳ダニなどを駆除したはずなのに、多くのノミの死骸が…。どれだけ多くのノミが付着していたのか思い知らされます。
とにかくケージを綺麗にしなければいけないので、清潔に掃除をし、消毒、さらにケージ周辺もひどかったため、そちらも清潔に掃除をします。
改めて酷い状況に置かれていたことを再確認させられましたが、昨日用意したご飯は完食されていたので、とりあえず食欲もあるようで一安心♪
1日経ち、少し環境にも慣れてきたのでしょうか。スタッフさんの前でもご飯をパクパクと食べてくれるようになりました!これからは清潔で温かい環境で、お腹いっぱいご飯も食べられるよ。
残念ながら、保護依頼が来ても現在の状況や金銭面、時間など様々なことを考慮して、すべての猫を助けることはできません。しかし、だからこそ、一度引き取った猫たちは、必ず幸せにすると誓っていると『しあわせにゃん家』は言います。
今回保護された幸ちゃんと福ちゃんも、絶対にしあわせにゃん家さんが幸せにしてくれることでしょう。これからは温かい場所でのんびり幸せに暮らしていってね。
※こちらの記事は情報掲載者より許可を得て掲載しております。
掲載者名:譲渡型保護猫カフェ しあわせにゃん家
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