ロサンゼルスの保護団体『HOPE FOR PAWS』は、昼夜徹して3件の保護依頼に応えます。1件目はいつから放置されていたのか、水も食べ物もなく鎖に繋がれたままの犬でした。
不動産仲介会社による発見・通報
空き家の裏庭で、鎖に繋がれたまま放置されていた『ロッキー』。水も食べ物もなく、鎖は喉を締め付けていました。
たまたま不動産仲介会社がロッキーを発見し、HOPE FOR PAWSに連絡を入れたのです。
家の周りには高い塀があり、入り口は施錠されていました。
人の気配に気づいた犬は一瞬逃げますが、遠巻きからこちらの様子をうかがっています。
呼びかけながら食べ物を差し出しますが、最初は逃げてしまいます。それでも空腹のせいか、警戒しながらも近づいてきて食べ物をパクリ。
しかし、触ろうとすると逃げてしまうため、捕まえることができません。
首には喉を締め上げている鎖が…。
この日、HOPE FOR PAWSはあと2件の保護依頼がありました。
一旦この場を離れなければならず、せめて屋内で夜を過ごせるようにと引き戸を開けますがアラームが作動してしまいます。
屋内に入ることを諦め毛布を置きますが、ロッキーはうなり噛みつく素振りまで。
そんなロッキーに「No!」と声をかけ、落ち着いてもらうために「Sit!」と指示を出すと、ロッキーは何かを思い出したかのようにしっぽを振り始めたではありませんか。
そして撫でられると、ロッキーの「人だ、嬉しい!」というスイッチが入り、嬉しそうに走り回ります。
撫でられることにも喜ぶロッキー、こうして首の鎖を外すことができました。
ロッキーに「必ず戻ってくるからね」と約束し、残っている2件の保護依頼に向います。
1頭は発見できず、1頭は失踪したシェパードの捜索
もう辺りはすっかり暗くなっていましたが、2件目の保護依頼があった犬を探しに行きます。
14時間かけて探しましたが、見つけることはできませんでした。
更に、8日前に飼い主の元からいなくなってしまったシェパード『リビー』の捜索です。
捕獲器を設置して、6時間後にやっと捕獲することができました。
リビーを一旦いつもの病院に運び、すぐにロッキーの元へ引き返します。
再会を喜ぶロッキー
ロッキーはスタッフたちの姿を見ると、嬉しそうにボールをくわえて走り回ります。
ロッキーは牧牛犬であるロットワイラーのミックスで、まだ10ヶ月くらい。ずっと鎖に繋がれていたからか、とにかく走る!走る!走る!
育ち盛りで遊び盛りでもあるロッキーにとって、鎖に繋がれた状態は辛いものだったでしょう。
ロッキーは車の中でも終始ご機嫌。保護に参加した女性が、ロッキーの一時預かりをしてくれることになりました。
愛らしいロッキーに永遠の家族が見つかるのもすぐのことでしょう。これからは幸せに暮らして欲しいですね。
ロッキーの様子や、3件の保護活動の様子を実際に動画でご覧ください。動画を見ることは保護活動の支援に繋がります。
※こちらの記事は動画配信をしているYouTubeチャンネルより許可を得て掲載しております。
掲載YouTubeチャンネル:Hope For Paws – Official Rescue Channel
Hope for Paws
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