下関動物愛護管理センターから収容されている犬猫の命を助ける活動を行う、『ディ・アンク』さんの元に、毎年春と秋に殺到する子猫の保護依頼。
春と秋は猫の出産ブームですが、助けられる命はごく一部と言います。また、その間保健所に収容されてしまった犬猫を助けることができないということがあるそうです。
ボランティア団体が短期間でどれだけの子猫を保護しているのでしょうか…?
春から夏にかけて次々と入る保護依頼
1.植え込みでひっとりぼっち

出典:https://nekochan.jp/column/article/13190
公団住宅の植え込みで鳴いているところを、掃除の人によって発見された子猫『サクラ』ちゃん。
周りに兄弟も母猫の姿もなく、ひとりぼっちだったそうです。
サクラちゃんが春の子猫保護の第一号でした。
2.敷地内に遺棄された2匹の子猫

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犬猫の保護をしている高齢女性の自宅の敷地内に、子猫2匹が捨てられました。
「保護をしているから、近所の人がよく捨てていく」と話されていたそうです。
これ以上もう保護はできないからということで相談し、引き取ってもらえないならかわいそうだけどセンターに連れて行く…そう聞いて、ディアンクさんが引き取ることになりました。
3.連休中にトラックの荷台で出産

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5月のゴールデンウイーク。連休明けに出社するとトラックの荷台に生まれて間もない子猫の姿が…。
とりあえずバケツに入れ、授乳させながら仕事をしていたそうですが、限界を感じ愛護センターに連絡します。
愛護センターが保護団体に相談し、保護団体からディアンクさんに相談があり引き取ることになりました。
4.小学生が発見し自宅に連れ帰り…

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植え込みで鳴いている子猫を発見したのは、帰宅途中の小学生。
小学生は子猫を動物病院に連れて行きますが、お金がないので目ヤニだけ無料で取ってもらったのだとか。
その後、家に連れて帰り、母親から通報がありました。
庭の片隅の蓋をしていない箱の中に入れられていただけだったため、ディアンクさんが引き取ることにしたそうです。
改めて病院に連れて行くと、子猫は真菌症を患っていることがわかりました。
5.道路の真ん中で…

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帰宅途中の男性が、道路の真ん中でうずくまる子猫を発見・保護します。
男性は何か口にさせなければと考え、流動食を与えようとスーパーに行き、とりあえず成猫用のペーストを購入して子猫に与えました。
ところが、翌日に下痢を起こし脱水からみるみる衰弱。ディアンクさんにどうすればいいのかと相談の連絡が入ります。
子猫はすぐに動物病院に運ばれ入院となりましたが、残念ながら翌朝に虹の橋に旅立ったそうです。
6.母猫による遺棄

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隣の家の敷地内で子育てをしている最中の母猫が、1匹だけ運んできて放置していったとの通報。
子猫を見ると真菌症の感染の疑いがあったため、ディアンクさんが引き取ります。
病院に連れて行くと真菌症を患っていることが判明。母猫はほかの子猫たちにうつさないために遺棄したようです。
7.母猫が戻ってこない…

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子育てをしていた母猫が戻ってこないと通報が入ります。
隣の倉庫で出産し、母猫がずっと子育てをしていたのに、大雨の後から姿が見えないということでした。
通報者の女性は4匹の子猫をダンボールに入れ保護していましたが、朝から夜遅くまで仕事をしているため、授乳は1日2回しかできないということでディアンクさんが引き取ります。
8.引っ越しで置き去りにされた猫が出産

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猫を飼っていた女性は、アパートを引っ越す際に外に猫を捨てていったそうです。
置き去りにされたメス猫はアパート横の駐車場で出産。
アパートの1階部分のテナントの人が、子猫たちが危ないと通報します。
駐車場という危険な環境から、母猫と子猫3匹を引き取ることにしました。
9.ゴミ集積場でゴミを漁っていた子猫

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ゴミ集積場から、子猫の鳴き声がすると団体の活動を手伝うボランティアから連絡が入ります。
お腹を空かせた子猫がゴミ集積場のゴミを漁っていたところ、ゴミの中に捨てられていたと勘違いされパトカーも出動する大騒ぎに…。
救出した子猫はディアンクさんが引き取りました。
10.カラスによって運ばれてきた子猫

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カラスが騒いでおり、家の外に出てみたら子猫が道路に落ちているという通報もありました。
子猫の体にはありこちにカラスにつつかれた跡があり、どこからかさらわれてきたようです。
口にくわえていた子猫を落としてしまたところを女性が見つけたのかもしれません。
女性は猫を飼ったことはないため、ディアンクさんが引き取ることにしました。
助けられなかった命はもっと…

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今回ご紹介した猫は20匹。4月下旬から6月中旬という短い期間に保護された猫たちの一部です。
ディアンクさんはもともと愛護センターに収容された犬猫を助けるために活動している団体ですが、この間センターから1匹も救出できなかったそうです。
また、今回は助けた子猫たちをご紹介していますが、現実には殺到する保護依頼に応えるのは限界があり、助けられなかった子猫たちのほうがはるかに多いと言います。
悲しい命を生まないためにも、飼い猫を捨てないのはもちろん、避妊・去勢手術をしたり、地域猫活動やボランティア団体の活動に少しでも寄り添うことが大切なのかもしれません。
※こちらの記事は画像の撮影をした団体より許可を得て掲載しております。
掲載団体名:ディ・アンク
ディ・アンク
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