フィリピンのある町を大型の台風が直撃しました。多くの住人は避難を余儀なくされ、中には飼い犬を置いていかなくてはいけない事態に陥った人も…。今回紹介する映像は、台風が過ぎ去った後、多くの飼い主が愛犬の救助活動を依頼した時の動画です。
大型台風直撃により破壊された町で犬の救助活動を開始

出典:https://www.youtube.com/watch?v=4xpDt_Et-_s
大型台風直撃により、町全体が破壊されてしまったフィリピン。家屋をはじめ多くの建物が倒壊し、以前の面影が見当たらないほどひどい被害を受けています。台風が過ぎ去った後、町の復興の1つとして、生き残った犬たちの救助活動が行われました。

出典:https://www.youtube.com/watch?v=4xpDt_Et-_s
ある飼い主は、台風がやってきたことを受け、犬を置いて避難することを余儀なくされました。台風が過ぎ去った後、自分の愛犬が生きているか、生きているのであれば助けてほしい旨を動物愛護団体『The Humane Society International(HSI、国際人道協会)』に相談したと言います。
そこでHSIのスタッフが家があった場所へと向かうと、白い犬は怯えた様子で生きている姿が発見されたのです!水もごはんもなく、大型台風に直撃された恐怖はどれほどだったことでしょうか。

出典:https://www.youtube.com/watch?v=4xpDt_Et-_s
スタッフが近づいていくと、「助けが来た」とわかったのでしょう。嬉しそうにしっぽを小刻みに振り、自ら抱きかかえられるように近づいてきました。よほど怖かったのでしょう。
救助・保護されても飼い主と一緒に暮らせない現実

出典:https://www.youtube.com/watch?v=4xpDt_Et-_s
別のケースでは、犬を無事に保護し再会することができたものの、飼い主の住む家も倒壊してしまい、ホームレス生活を送ることになってしまったため、犬を満足に生活させてあげることができないという現実に直面した人も。
家もなく、資金もなくなってしまったため、生活を立て直すにはどのくらいの年月がかかるかわかりません。男性は「きっと迎えに来るから、生活を立て直すまでの間、お世話をしてほしい」とHSIにお願いしています。
また、「もしも生活が立て直せなかった場合、他にこの子を大切にしてくれる新しい飼い主を探してほしい」と切なそうな表情でお願いする姿も…。本当なら、大切な愛犬と自分が一緒に暮らしたいはずなのに、愛犬の幸せを考えた上での決断だったのでしょう。
「愛しているよ」と犬に話しかけながら、HSIのスタッフに「本当に感謝しています」とちょっぴり寂しそうな表情で犬を見送る男性。いつか生活を立て直し、愛犬とともに暮らせる日が来ることを願います。
まとめ

出典:https://www.youtube.com/watch?v=4xpDt_Et-_s
動画では、今回紹介した犬たちの他にも、多くの犬を救助、そして保護しています。シェルターへ連れて行き、実際に飼い主さんと再会できた犬も多くいます。犬は多くの人たちの小さな家族の一員です。HSIのスタッフさんも、町の復興の一環として、人々が動物を救助する活動に希望を見出していると実感しているそうです。
日本もフィリピンと同じように災害大国と言われています。いつ、どのような災害に見舞われるか誰にもわかりません。いざという時のために、できる対策や確認を怠らないようにしましょう。
※こちらの記事は動画の制作・配信をしている団体より許可を得て掲載しております。
動画制作者:Humane Society International
掲載YouTubeチャンネル:The Humane Society of the United States