地域猫の集まる一角で保護された猫シナトラは、保護施設で車いすの少女と出会い、すっかり気に入ったようです。膝に乗ったままゴロゴロと甘えています。猫を探していた少女も、車いすを見ても怯えないキュートなシナトラに大満足。幸せな家族になりました。
地域猫が集まる一角に新顔の姿
数週間前、地域猫の世話や保護活動をしているクリス・プールさんは、青い目の新顔猫を発見しました。この新顔は、他の猫たちにまじって餌をもらい、数日後にもまた現れました。しばらく前から街をうろついていたようです。

出典:lovemeow.com
「団地にはたいてい多くの野良猫がごみ置き場に集まっていたり、引っ越しで捨てられたりして、うろついています。」
数週間のうちにこの猫は、クリスさんへの警戒心を少しずつ和らげ、お喋りをするようになってきました。
この人間は害が無いと分かると、頭を撫でられてもじっとしているようになったのです。
「ねこ草のキャットニップやシルバーバインを与えたら、くねくねと転げまわって、おなかを撫でさせたりしてくれました。」
この時、クリスさんは「この猫は飼われたことがある」と感じ、保護して家庭を見つけてあげなければ、と思ったのです。
保護施設で愛らしい性格を発揮
早速フロリダのパーム・ハーバーにある「サンコースト動物同盟」が乗り出しました。猫草でおびき寄せ、捕獲して、野良生活から連れ出したのです。
2、3日たつと、この猫も室内生活に慣れ、注目される事の好きな愛らしい側面を見せるようになったのです。

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「シナトラという名は、よく似合っています。いつも歌っているし」と同盟のラリッサさんは言います。実は、ラリッサさんには、引き取り先の心当たりがありました。
車椅子の少女の膝に飛び乗ってゴロゴロと
1週間後に連絡したのは、数月前に娘のカイリーとやってきた、ロリ・グリッグスさんです。
「いくつか保護施設を訪ねても、良い猫が見つからなかったそうです。私は、彼女らに絶対にぴったりな猫を探したいと考えていたのです。」
カイリーは電動車いすを使っていて、たいていの猫は怖がってしまい、なかなか見つからなかったのです。
でも、シナトラは違いました。カイリーを見た途端、膝に飛び乗ってくつろぎ始めたのです。シナトラがカイリーに顔をこすりつけると、カイリーは満面の笑顔に。

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シナトラは少しも車いすを怖がらず、膝に乗ったままゴロゴロと甘えています。
「シナトラは、車いすが動いても全く気に留めません。それどころか、減速用の道路突起みたいに、車いすが近づいても動こうとしません。
ケージを娘のベッドのところで開放したら、すぐに彼女の上にのってくつろいでいました。最初から、すっかり家族の一員です。」
と、ロリさんもうれしそう。
1日中「膝乗り猫」に
数か月かかって見つけた猫は、カイリーの素敵な親友になりました!今や、シナトラはカイリーの膝乗り猫としてすっかり相思相愛の仲です。
「(パンデミック下で)私は在宅勤務だし、カイリーは家で学校の勉強をしているので、シナトラはみんなの関心を独占しています。
一日中、カイリーの膝で過ごしていますよ。可愛くて、困っちゃう程です。」
とロリさんは語っていました。