オッドアイと口唇裂をもつ少年と猫が出会いました。たちまち仲良くなり猫は家族の一員に。これまでいじめられ孤独な思いをしてきた少年ですが、猫に勇気づけられ「まわりの人々に親切にしてほしい」と訴えています。
同じ外見をもつ少年と猫
瞳の色が左右で異なるオッドアイの猫と、まったく同じ状態の少年マデン君が出会いました。オッドアイに加えて口唇裂を持っているのもそっくりです。
米国オクラホマに住む7歳のマデン君は、ミネソタ州で保護されたこの猫を見た瞬間、すっかり大好きになったのです。
マデン君は先天性の「虹彩異色症」のため、両方の瞳の色が違います。お母さんのクリスチナ・ハンフリーさんが「ヴァレンタイン」という名の2歳の猫のことを知り、息子とそっくりの状態だと気づきました。これは息子にぴったりの猫です。
猫はミネソタ州マンカトにある「メンディング・スピリット・アニマル・レスキュー」で保護されました。同団体は「この猫は外見も内面もともに美しいのです。静かにニャオと鳴く声はすばらしいし、注意をひきたいときにやさしく鳴いたりします」と話しています。
猫を家族に迎えて
さっそく家族で、猫を引き取るためミネソタまでの長距離ドライブに出発しました。
「多くの親切な友人たちや見知らぬ人々が道中で支援してくれました。おかげで、こんなにかわいい猫を家族にすることができて、とても感謝しています」とクリスチナさんはフェイスブック上に投稿しています。
猫と出会った瞬間、マデン君は強く惹かれました。猫もまっすぐに少年の元へやってきて、丸くなってくつろいでいます。
家族になった猫は「ムーン」と改名されました。
「両者とも口唇裂と虹彩異色症があります。きっとお互い親友になるべく生まれたのでしょう。ペットがこれほど孤独感を癒してくれるとは、本当に驚きです」とクリスチナさん。
ムーンが家族に加わって以来、マデン君はずっとそばにいて愛情を注ぎ、かわいがっています。
「新しい環境に早く慣れて、もっと積極的になって遊べるようになってほしいですね。すごく愛情深いかわいい猫ですよ」とクリスチナさんはいいます。
周囲の人々にやさしくして
マデン君はこう語っています。
「人と違うからといって、いじめないで。ぼくたちはこれまで大変な思いをしてきたんだ。どうかまわりの人みんなに親切にしてね。もしだれかにいじめられても、怒らずにやさしく接してほしいな。だって、いじめをするような人々は、実は愛に飢えているのだから」
マデン君はムーンに愛情いっぱいの家庭を与えました。そして毎日この猫に愛を注ぎ、やさしく接しているのです。猫のほうも少年が大好きです。
「ムーンはマデンを見ると走り寄って、膝に乗ります」とクリスチナさんはインスタグラムに投稿しています。
「午前中にちょっとした撮影会をしました。ムーンはほんとうに愛らしい猫です。新しい環境に慣れるまで少し緊張気味ですが、やさしい性格で、しかもマデンのことが大好きです。ムーンはマデンを見ると走り寄って、膝に乗ります」
出典:https://www.lovemeow.com/boy-rescue-cat-eyes-cleft-2554166551.html