ウクライナの戦乱の中でペットたちはどうしてる?動物たちの避難の実情

悲しい

ロシアの侵攻によって戦禍に苦しむウクライナの人々。ペットや動物園にいる動物たちも同様です。ペットは飼い主にとって大事な家族。家が破壊されても決して離れることなく、たがいの心を支え合っています。

戦禍のキーウで、猫を抱いて歩く女性を撮影

動物が苦しむのを見るのは辛いですね。ペットには最良のことをしてあげたいというのが飼い主の願いです。

ウクライナでは、ロシアの侵攻によって安らぎの場であるはずの自宅を奪われた人々が大勢います。でも避難のときはペットも一緒なのです。

爆音や精神的な動揺、餌不足などの状況は、動物たちを苦しめます。人間にペットが必要なのと同時に、ペットにも人間のなぐさめが不可欠なのです。一体どれほどの数の動物たちが戦争で苦しめられているのでしょうか。

出典:https://www.boredpanda.com/ukrainian-woman-comforts-cat/

キーウで撮影されたビデオには、警報サイレンが鳴り響く中、ある女性が猫を慰めるように抱いて歩く姿が映っています。

鳴り響くサイレンの中で

戦禍は日々拡大しています。そんななかでも、ときどき報道されるエピソードや映像から、ウクライナの人々の人間性を垣間見ることができます。

同国で活動する外国人レポーターのトレイ・インストさんが撮影したビデオもその1つです。彼女はツイッターにビデオを投稿しました。そこには若い女性が黒猫を抱いて歩いている姿が映っています。猫の頭に自分の首を寄せてなぐざめながら、警戒サイレンの鳴り響くキーウの街中を歩く姿は、目の前の大きな恐怖と不安を象徴するような映像です。

女性が猫の飼い主かどうかはわかりません。でも映像から明らかなのは、人も猫もともになぐざめが必要だということです。トレイさんは映像をたくさん投稿していますが、いずれも人々が動物にやさしく接している内容です。「人間性はまだ失われていない」というのがビデオに共通するテーマです。

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ビデオ映像には心が動かされるだけでなく、とても悲しくなりますね。この猫はもしかしたら、女性にとって自宅を思い出す唯一の存在なのかもしれません。この黒猫は、平和なときは安心して家族に抱かれて、毎日を過ごしていのかもしれません。

これまで築いてきた小さな幸せが壊された人々。こういう映像を見ると、過酷な環境にあってもペットや家族がいることで希望を持ち続けられるのだと実感します。

戦争は動物にも大変なストレス

多くの建物が破壊される中、ペットを抱くことだけが人々に残された唯一のなぐさめです。動物たちにとっても、爆音や大振動の中で感じているストレスは相当なものでしょう。家族の姿は心のよりどころでもあります。

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こうした写真を見て気づくのは「抱擁」の大切さです。だって猫を飼っている人なら、ふだん猫を抱くのがいかに大変かわかっているはずです。猫は望まない限り、おとなしく人に抱かれたりしないのですから。

ヴァージニア技術大学で動物行動学を研究する助教のエリカ・ファウアバッヒャーさんは「動物は環境変化を敏感に感じ取っている」といいます。たとえば打ち上げ花火のような単純なものでも、ペットは神経質になります。まして戦争なら、そのストレスは相当なものです。

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「日課に変化が起こって、飼い主が精神的に限界に達して行動が変わってくると、ペットは大きなストレスを感じるのです」と彼女はいいます。

戦下で人間がペットを抱くのはふつう「心のなぐさめ」が必要だからです。あるいはペットが高齢な場合は、砲弾で破壊された道路を歩かせないよう、飼い主が抱いて運ぶこともあるでしょう。

恐怖に震える犬たち

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子犬たちも同様です。感覚が鋭い分、影響はより深刻なのです。爆撃や爆音、爆発などは、犬を恐怖におとしいれ困惑させてしまうでしょう。

犬には嗅覚や聴覚を使って危機を感じとる、すぐれた能力があります。気圧の変化まで認知できるといわれるほどです。でもそのために異変によるPTSD(心的外傷後ストレス障害)も起こしやすいといわれます。人間と同じように、犬も家族である飼い主からたっぷりと愛情となぐさめを受ける必要があるのです。

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エリカさんによると、戦争に直面したペットは程度の差はあれ同様のトラブルを受けるといいます。
「怯えていたり不安そうだったりします。今まで好んでやっていたことをやりたがらなくなったり、極端なあえぎや舌なめずり、震えなどのストレス現象が見られたりします。すぐに対応が必要です」

「できるだけ遊びの要素を取り入れるといいでしょう。おやつや好きなおもちゃを与えたり、かわいがってあげたりしましょう。なでてもらうと心臓の鼓動も緩やかになり血圧も下がり、コルチゾール(副腎皮質ホルモンの一種)も低下します。ひどい場合は獣医に診せ、投薬や専門家の訓練が必要になるかもしれません」

軍隊で活躍する犬猫も

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戦争に積極的な役割を果たす動物もいます。従来、犬は敵の軍勢を散らす役割を担ってきました。これに加え砲弾やガス攻撃などに気づいて味方に知らせることもできます。イラクやアフガニスタンでは地雷の検知犬が活躍し、多くの兵士の命を守りました。

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猫も負けてはいません。軍艦や兵舎に住み着いてネズミを退治してくれるのです。貴重な食糧は猫の活躍によって守られ、害虫が媒介する伝染病を防ぎ、おまけにロープなどが齧られる損害も未然に防止することができます。しかも軍隊にあって、猫はよいマスコットになり人々の士気を上げてくれます。

動物たちは頼もしい味方であるとともに、兵士たちの心を癒し、安らぎを与える貴重な存在なのです。

ほかにも命を失う動物が

戦争で毎日の暮らしが大きく変わったのは、家畜や動物園にいる生き物も同じです。でもこうした動物はペットのように人間のマスコットにはなれません。

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戦争によって命を失う動物たちの中には、敵に殺されたり酷使されて過労死したり、過酷な環境による飢えや脱水、病気、あるいは捨てられて亡くなる例もあります。野生動物も被害者です。生息環境が破壊されてしまうのですから。

動物園にいる動物たちも災難です。殺されたりケガをしたり、餓死したり置き去りにされるのですから。農場の人々が避難してしまって、家畜も置き去りにされています。

でも飼い主たちはペットを置き去りにはできません。避難するときはペットも連れていきます。なぜって、ペットは人間に生きる意義を与えてくれるのですから。どんなに悲しく辛くても毎日寝床から起きるのは、ペットがいるからです。

ペットはまた人間の気持ちに気づいて、体を寄せたり元気づけたりして落ち着かせてくれます。人間とペットの絆は強いものです。お互いに不可欠の存在なのです。

より多くの人々の支援を

エリカさんは「動物の立場で考えることが大事だ」といいます。

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「戦争は人間にとってもちろん悲劇ですが、爆撃などを前にして動物も恐怖に震えていることでしょう。しかも何が起きているのか理解できないのですから。ペットだけでなく、家畜や野生動物も同様です。こうした動物たちを無事に避難させてくれる保護団体を探したり、飼い主とペットが一緒に生活できるようにしたり、あるいは戦闘地域で避難場所を確保するための寄付活動なら、たとえウクライナにいなくてもわたしたちが援助できるのです」

この戦争がどれほどの被害をもたらすのかはわかりません。でも数百万の人々が家を追われ、無数が殺されており、まだ多くの人がわたしたちの支援を待っています。わたしたちができるのは、人間性を保ってやさしく謙虚に行動することです。わたしもあなたも、いつ他人の親切が必要になるのかまったくわからない世界なのですから。

悲しくてやりきれない、の声

人々はこんな感想を寄せています。

・とても悲しくてやりきれない。この女性にも猫にも、平和が訪れますように

・猫がパニックになって逃げないのが不思議。きっと猫もとても怖がって固まってしまっているのだろう

・こんなひどい状況でどうすればいいのか、わたしには想像もつかない。3匹猫を飼っていて、うち1匹は野生の猫なので、捕まえて連れ出すなんて無理。キャリーに3匹を一緒に入れるのも難しい。そうなると戦闘地域に残るしかないわ。どうかウクライナの人々、がんばって

・ウクライナの人々は本当に勇敢で強い。わたしたちもこれほど強くなれたらいいのに

・人間性がすばらしいわね

・やけどしたハリネズミの写真が痛々しい

・動物をプーチンの元へ送ってやれ。猫が襲って彼を「猫トイレ」にでも放り出せばよいのに

・この記事に出てくるすべての動物を助け出し、抱きしめてぐっすり休ませてあげたい

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出典:https://www.boredpanda.com/ukrainian-woman-comforts-cat/

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