ウクライナの動物たちを救え!カンガルー10頭を安全な地域へ輸送

感動

ロシア侵攻によりウクライナの動物園も爆撃されています。カンガルー10頭をボランティアの男性が命がけで安全な地域へと輸送しました。罪のない動物たちまで襲う戦争に、多くの人々は深い悲しみを感じています。

ワゴン車に10頭のカンガルー

ロシアとウクライナの戦争は2ヵ月目に入りました。意味のない戦争が早く終わってほしいと望むばかりです。数100万人の家族が避難を余儀なくされ、何千もの人々が殺され、大勢が恐怖におののいています。人間だけではありません。動物園や、破壊された住宅に残された動物たちも無数にいるのです。

出典:https://www.boredpanda.com/ten-kangaroos-rescued-ukraine-zoo/

こうした動物たちを救い出そうとする試みが続いています。たとえば10頭のカンガルーをワゴン車に乗せて、カーキエフの動物園から脱出させようというものも。

そもそもなぜ動物園が爆撃の対象になるのでしょうか。これについて下記で若干の分析を加えています。みなさんのご意見もうかがいたいものです。でもひとまずは、カンガルーの避難についてご説明しましょう。

フェルドマン・エコパーク動物園が投稿したビデオでは、ワゴン車の中でじっとしているのは10頭のカンガルーで、男性がその車を運転しています。よく見ると左の2頭は喧嘩をしたようで、顔をなぐっている様子が映っています。なんておかしいのでしょうか。

「きょうは戦争が始まってちょうど1ヵ月。動物たちを避難させ続けています」とドライバーの男性。

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動物園が爆撃された!

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「フェルドマン・エコパーク」はオレクサンドラ・フェルドマン氏がカーキエフに開園した動物園ですが、爆撃にあって閉園を余儀なくされたうえ、罪もない動物たちが殺されてしまいました。

同パークでは砲弾の残骸と思われる映像を公開し、市民に人気のあったシュテパンという名のマンドリルが死亡したと発表しています。

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3月25日に「インスタグラム」に投稿された記事によると、「4頭のダマジカと3頭のウェールズヤギが爆撃で命を落としました。犠牲になる動物の数は増え続けています。ネコ科の動物たちや霊長類、有蹄類、有袋類、鳥類などなど‥」ということです。

動物たちの避難が最大の使命

だから残された命を救うのが緊急かつ最大の使命になっています。「人間であろうと動物であろうと、命を助ける価値がある」のです。スタッフや救援職員はこれまで珍種のトラック亀や白鼻サルや青サルたちを避難させてきました。この亀は体重100キロ以上あって、なかなか大変な避難でしたが、何とかやり遂げました。

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命を守るため、近くの森へわざと放たれたノロジカやエルクなどの動物もいます。また爆撃で破壊された囲いから逃げ出した赤色オオカミもいます。

毎日人々は動物たちを救うために必死です。でもたやすいことではありません。必要な機材はそろっていないのに、戦争の脅威は容赦なく襲ってくるのです。

動物への攻撃は「プロパガンダ」

でもなぜロシア軍は動物たちを攻撃するのでしょうか。

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動物園などが軒並み攻撃されて、ウクライナ国民は不安と衝撃を感じています。病院や住宅地を爆撃するだけでは物足りず、無邪気な動物たちまで殺そうとするとは。専門的な分析は心理学者に任せるにしても、こうした行為は戦争に勝とうとするため、人々を恐れさせる一手段なのでしょう。

無邪気で無抵抗の動物を襲うのは、プロパガンダの1種です。「抵抗を続けて我々の要求に従わなければ、もっと無邪気な命が失われる」という脅しなのです。

プロパガンダは「敵の心をくじかせて戦う意思を喪失させようとする戦略」です。残虐行為によって敵の戦意を喪失させるやり方は、ずっと昔から続いているし、残念なことに今後もなくなることはないと考えられます。

有名なのは敵と味方を分断し、敵と判断した相手の欠陥を非難し続けて、マイナスのイメージを植え付けるやり方です。ある研究者は「敵の行為は侵略であり、われわれの行為は自己防衛によるもので、正義であると人々に信じ込ませること」がプロパガンダの典型といいます。敵を無力化することでのみ事態が解決できると思い込まされ、そのためには拷問までが合理化されるのです。「戦時下では人々の意識や認知力が変化し、そのために戦闘に参加するようになる」というわけです。

避難活動に感謝の声多数

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どうか早くこの戦争が終わり、みんなが安心して一息つけるようになってほしいものです。いまは状況を見守るしかありません。

「どんなに困難でもあきらめない。1歩ずつ、1日ずつでも前へ進みます」という関係者たち。

人々はこんな意見・感想を寄せています

・命の危険があっても動物たちを守ろうとしてくれる人々がいることを感謝します

・どうか神のご加護がありますように。ウクライナの味方です。みなさんや動物たちの安全を願っています

・やさしい心をありがとう

・動物たちを避難させてくださる人々は本当に英雄です。生き物はみな戦争に振り回され、影響を受けています

・避難できずに亡くなった動物たちのことを思うと心が痛みます。ペットを残して避難せざるを得なかった人々もさぞつらいことでしょう。ウクライナに残って動物を助けてくださる方々、ありがとうございます

・英国からウクライナまで運転して、ライオンとオオカミを救うためにかけつけた人々について知りました。クレーンを使って動物をワゴン車に乗せ、また長距離を運転していったのです。前に軍の特殊部隊にいた人たちだそうですが、きっと戦争で苦しむ人々や動物の気持ちを理解できたのでしょう。こういう人がいることをうれしく思います。わたしも何かお手伝いができたらいいのに

・わたしはオーストラリア人なので、今回のカンガルーの避難には感慨もひとしおです。動物たちの命を救う活動を続けるすばらしい人々、ありがとうございます

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出典:https://www.boredpanda.com/ten-kangaroos-rescued-ukraine-zoo/

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