飼育されている猫の健康管理は飼い主の責任です。好きなだけ食べ物を与えておきながら減量もせず、太りすぎてしまったらシェルターに捨てるという勝手すぎる事件がありました。
犬用のクレートに入れられ置き去りにされた猫
アメリカ・ペンシルベニア州のフィラデルフィアにあるシェルターの前に、犬のクレートに入れられた太った猫が捨てられていました。
外出が禁止されていたあいだに10kg以上も体重が増え、自分で歩くこともままならず、太り過ぎで捨てられてしまったようです。
その大きさにスタッフは愕然。
通常、この種の猫の平均体重は3~5kg程度ですが、捨てられていた猫の体重は29.5ポンド(約13.4kg)もあったのです。
もちろん、自分自身でお手入れすることもできません。
推定5歳の猫は『ラザニア』と名づけられ、すぐにダイエットが始められました。
ダイエットと並行して、ラザニアの里親さん探しもスタートします。
シェルターにはぽっちゃり猫が大好きな人からの問い合わせも多くありましたが、健康のためには獣医師と連携してしっかりダイエットを行ってくれる人でなければいけません。
スタッフはこう言います。
「猫がこれほど大きくなるのは不健康」と。
ラザニアはお腹をなでてもらうことが大好きで、とってもフレンドリーな愛らしい性格でした。
ラザニアの里親さんになりたいという申し出は殺到し、シェルターにはラザニアを支援したいと言う人の問い合わせが何百件もあったそうです。
厳選に厳選を重ね、ラザニアはニュージャージー州に住むご家庭に迎えられることが決まりました。
ラザニアの新しい家族は、自分で手入れができないためシャワーで体を洗ってあげることや、健康を取り戻すためのサポートを約束してくれたそうです。
体重管理を怠っておきながら、太り過ぎで捨てるという人間の身勝手な理由は許されるわけがありません。
1つの命を預かる以上、最後まで責任と愛情を持ってお世話するのは飼い主として当たり前のことです。ラザニアが幸せを掴むことができて本当に良かった!
ダイエットに励み、1日も早く健康を取り戻してほしいですね。