路上でケガをして動けなくなった野良犬。その横でこの犬を守るようにたたずむ野良犬が目撃され、2匹の姿がSNSに投稿されました。このおかげで動物保護団体が2匹を保護し、治療が受けられることになったのです。
ケガをした犬の横に野良犬が
2021年2月14日、ブラジルのイグアツでの出来事です。路上で野良犬が車に轢かれ、大ケガをして動けなくなっていました。驚いたことに、そっくりの別の野良犬が、ケガをした犬の体を舐めたりすぐそばで守ったりして、ずっと付き添っていたのです。

出典:https://metro.co.uk/2021/02/18/caring-dog-waited-by-friends-side-all-night-after-it-was-hit-by-a-car-14103686/
通行人が気づいてビデオをソーシャルメディアと「フアッツ・アップ」に投稿しました。これを見た地元の動物保護活動団体が、さっそく2匹を引き取ることになったのです。
翌朝現場を訪れた団体のメンバーは、2匹が依然として同じ場所にいるのを確認しました。
マリーナ・アスンカオ看護婦は地元メディアの取材にこう答えています。
「日曜の午後は獣医が手配できなかったのです。月曜日の朝にまだ2匹がいるという情報が入ったので、獣医の友人とともに行ってみました。そして犬を病院へ連れて行ったのです」
一緒に里親家庭へ

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マリーナさんによると、付き添っていた犬は人が近づくと狂暴なようすを見せたそうです。でもなんとか手なづけることができました。
「犬はケガをした仲間そのそばにずっといて、舐めたり前足を体にのせたりして元気づけようとしていたのです。車にケガをした犬を運ぼうとしたら、もう1匹も車内に跳びこんで一緒にいました。治療の間も決して離れようとしませんでしたね」とマリーナさん。

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治療を受け、餌と水をもらった犬。まだ歩けませんが、骨折があるかどうか市立病院の整形外科医に診てもらう予定です。
この団体「アドタ・イグアツ」では、犬の治療費を捻出するためネット上で寄付を呼び掛けているところです。
整形外科医に診てもらうまで、犬は里親家庭で投薬治療を受けながら過ごしています。2匹はそれぞれ「カジュ」「カスタンハ」と名づけられました。
2匹を一緒に飼ってほしい

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「2匹が血のつながったきょうだいかどうかわかりません。ほぼ同じ年齢で、たぶん生後9カ月から1年くらいでしょう。当初から現在に至るまで、2匹の絆がとても強いので驚いています」というマリーナさん。
同団体では2匹を一緒に飼ってくれる人を探したいと考えています。すでに関心のある人から問い合わせを受けているそうです。
そして続報です。同団体によると、ケガをした犬「カスタンハ」は少しずつ歩けるようになってきました。自分で食事もできます。よい兆候ですね。どうも骨折ではなく、頭のケガが原因で歩けなくなっていたのではないかということです。
出典:https://metro.co.uk/2021/02/18/caring-dog-waited-by-friends-side-all-night-after-it-was-hit-by-a-car-14103686/