路地に投棄されていた4つの段ボール箱。通りかかった人が、中から猫の鳴き声がすると保護団体に連絡し、スタッフが急行しました。空気穴もないダンボール箱を急いで持ち帰り、間一髪で11匹の猫を救助しました。
密閉されたダンボールの中から猫の声?
冬の寒い夜、交通量の多い道路からすぐ近くの通りに、上面をガムテープでガチガチに塞がれた4つの段ボール箱が投棄されていました。
仕事帰りの女性が横を通り過ぎようとした時、中から猫の鳴き声がしているのに気付き、保護団体に連絡をしました。
保護された親子猫は総勢11匹!
急いで駆けつけた保護団体の人々は、段ボール箱に空気穴がない事に気付き、中から猫が飛び出ない程度の小さな空気穴を開け、病院へと急行しました。
到着してすぐに、中にいる猫を傷つけないように、バターナイフを使ってテープを剥ぎ、全ての箱を開けました。
▼1箱目▼
すると、中から茶トラと茶白猫10匹にハチワレ猫1匹の総勢11匹の猫が出て来ました。病院が現場から数分の距離であった事が幸いし、どの猫も無事でした。
▼2箱目▼
ところが、段ボールに入れられ捨てられていたにも関わらず、どの猫もきょとんとした表情で、『ここはどこ?』とでも言うようにキョロキョロと辺りを見回し、とても人馴れしています。
▼3箱目▼
明らかに、これまで人に愛され育てられて来た様子です。ならば、どうしてこんな悪質な事が出来たのか、合点がいきません。
▼4箱目▼
9匹は大きめの子猫で残り2匹は成猫である事から、親猫と子猫たちと思われましたが、どの子も痩せてノミだらけでした。
まずは、ノミの駆除を行い、十分体力をつけてから避妊手術を行う事になりました。また、獣医の話では、路地に置き去りの状態のままであれば、あと1〜2時間で窒息死に至ったであろうとの事でした。
生涯の家族を待つ
それから、一家は保護宅に移り住み、安全な環境下で健康を取り戻し、今度こそ本当の生涯の家族と出会える時を待っています。どうか、どの子にも素敵な出会いが訪れますように!