今回ご紹介するケースは、The Humane Society of the United States（米国動物愛護協会）が警察と連携し、なんと84頭ものグレートデーンを救出・保護したニューハンプシャー州のある事件です。一見すると豪邸と見られるその建物の内部は、悲惨な状態でした。
豪邸の内部は劣悪環境…警察と連携してグレートデーンを救出
出典：https://www.youtube.com/watch?v=D_R9x3336oM
2017年6月、ニューハンプシャー州である豪邸から84頭という恐ろしい数のグレートデーンを救出する事件が起きました。ある場所に建っている豪邸は、一見すると豪華に見えます。しかし内部に入ると、数々の豪華な油絵や調度品と共に多くのグレートデーンが閉じ込められていたのです。
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米国動物愛護協会は、警察と共に2017年6月16日、午前8時30分に、通報を受けた豪邸の逮捕状を出し、押収、そして捜索を開始しました。
豪邸の内部には、豪華な調度品や油絵と見られる多くの絵画が飾られており、一見すると、豪華で大きな建物、という印象です。しかし、中に足を進めていくと、徐々にその異様さが顔を出し始めます。
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まず、多くの犬の吠える声が至る所から聞こえるのです。そして、捜索をしていくと、ほとんど全ての部屋に鉄格子とも言える柵が設置され、その中には劣悪な環境で詰め込まれているグレートデーンたちの姿が…。部屋は汚れ不衛生な状態で、ほぼ放置とも言えるお世話のされ方をしていたと思われます。
そう、ここは「パピーミル（子犬工場）」として摘発されたのです。豪華な建物からは想像できないほど、内部は荒れ果て、恐ろしい劣悪環境で84頭という多くのグレートデーンを閉じ込めていたのです。
出典：https://www.youtube.com/watch?v=D_R9x3336oM
中にはこのようにスタッフを見て近寄ってくる犬も…。まるで「助けて。早く出して」と懇願しているように見えます。目は充血し、どれだけ劣悪な環境で育てられていたのかがわかります。
出典：https://www.youtube.com/watch?v=D_R9x3336oM
見てください。この犬たちの悲しそうな表情を。こんなに悲しそうな犬たちを、こんな劣悪な環境に閉じ込めておいて、その上、建物の内部には至る所に豪華な調度品を飾っているとは…。ここの所有者はどのような精神状態をしているのでしょうか。はっきり言って異常です。
84頭を救出、そして緊急動物保護施設へ移送
出典：https://www.youtube.com/watch?v=D_R9x3336oM
建物全体の捜索を終え、状況を把握、そして証拠を固めた後、犬たちを安全な場所へと移送させる段階へと入ります。しかし、この作業もとにかく大変です。
何せ、この建物に閉じ込められていた犬たちの種類は「グレートデーン」。犬の中でも超大型犬に分類される体格の大きな犬たちです。さらに、グレートデーンが84頭と信じられないほど多くの頭数に増えているため、移送には時間と体力、そして人数を要します。
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中には子犬もおり、子犬は抱っこされた状態で運搬車へと運ばれます。この後、すべてのグレートデーンは、一時的に緊急動物保護施設へと移送され、そこで待っていた獣医チームによって徹底的に検査してもらい、すぐに必要な治療を受けたとのことです。
出典：https://www.youtube.com/watch?v=D_R9x3336oM
この事件が摘発された後、この子犬工場を運営していたブリーダーの女性は、動物愛護法を数多く違反したとして有罪判決を受けています。刑罰に関しては触れられていませんが、今後、動物に関する職業に就くことはないでしょう。しっかりと刑事事件にし、刑罰を与えることができてよかったです。
ここに収容されていたグレートデーンたちが、1日でも早く安心できる終の住処を見つけることができるよう祈っています。動画を観ることは保護活動支援につながります。
※こちらの記事は動画の制作・配信をしている団体より許可を得て掲載しております。
動画制作者：Humane Society of the United States
掲載YouTubeチャンネル：The Humane Society of the United States
