怪我をしたり親からはぐれたリスたちを保護するジルさんの日々

感動

嵐で木から落ち、母と離れた子リスを保護して育て、野に放つ活動を25年間続けている米国人のジルさん。これまでに数えきれないほどの小さな命を救ってきました。これからも野生のリスを守る活動は続きます。

嵐で巣から落ちる子リスたち

出典:https://www.boredpanda.com/her-life-is-for-the-squirrels/

多くの心やさしい人々が、ケガをした野生動物の治療やリハビリに従事し、野へ放つ活動をしています。人に慣れさせずに無事野生へ返すことが、こうした人々の最終目的なのです。

このところ米国フロリダ州では毎年のように大きな嵐がやってきて、リスたちがケガをしています。子リスたちは樹上の巣から吹き飛ばされ、地面に丸くなった状態で発見されます。母リスが見つけて巣に戻したり、別のリスが助けて育ててあげたりする例も見られます。でも遠くに吹き飛ばされてしまった子リスは、母リスにも見つけることができないのです。

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フロリダの住人たちは嵐が去ったあとに近所を点検し、折れた枝を片付け、子リスがいないかどうかチェックするのが習慣になっています。ほかにも業者が樹木の剪定をするときにリスの巣の載った枝を裁断してしまうことがあります。そんなときは子リスを箱にいれて木の下に置いておくと、母リスが見つけてくれるのが普通ですが、不運にもそのまま置き去りにされることもあります。

ある業者がこうした2匹の子リスを箱にいれておいたところ、1匹だけは母リスが引き取りましたが、もう1匹はそのまま残されていました。どうしたらいいのでしょうか。

ハリケーンで大きな被害が

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ジル・ホルストマンさんは長年「スクワーリーAF」というリスの保護団体を運営し、活動を続けています。25年前に洪水で流された子リスを救ったのが始まりでした。生きていますが息をしていないリスを前に、小さな胸を指で押して人工呼吸を施しました。すると肺から水が出て、呼吸を始めたのです。「ツリー」と名付けたこのリスが元気になるまで世話をし、やがて野に放ちました。数年後に別の子リスを保護し、「ティー・ツリー」と名付けました。この子も元気になってから野生へ戻っていきました。

ところがその後、ハリケーン「イルマ」がこの地域を襲ったのです。

2017年に進路をどんどん変えながら進んだハリケーン「イルマ」は洪水や倒木を引き起こし、大規模な停電も発生しました。人々も動物も傷つき、大きな被害を受けたのです。

多くのリスが保護を必要としていました。そこでジルさんが乗り出し、リスの保護活動を組織的に始めることになったのです。

元気になったら、リハビリを

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どの子リスも保護されて6ヵ月間はジルさんのもとで世話を受け、それから野生に戻されます。嵐や樹木の剪定以外にも、ほかの動物に襲われたり車に轢かれたり、毒薬を飲んでしまったりなど、やってくる理由はさまざまです。

元気になるまでは24時間体制で給餌を受けます。少し大きくなるとリハビリの段階に入ります。野外の「囲い」へと移され、そこでほかのリスとの付き合いや枝に伸びる練習をし、餌を土中に埋めたりするリス独特の生活の知恵も学ぶことになります。ジルさんによればここは「リスの学校」なのです。

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この囲いには巣箱やハンモック、揺りかごや揺れる枝なども設置されていて、カルシウム補給用のかじり棒や常に新鮮な水が入れ替わるボトルもあります。野生へ戻る体勢が整ったリスには、囲いのドアを開け放っておき、自由に出入りさせています。最初は外に出て行っても夜になると戻ってきますが、やがてずっと遠くへ行って戻らなくなるのです。

多くのリスを助け続けて‥

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ときには大人のリスが運び込まれることもあります。ジルさんは獣医に診せ、投薬をしたあと、野生に戻しています。

こうした保護活動には時間とお金がかかります。時々ボランティアも助けてくれ、寄付金でスポイトやリス用のミルク、治療費などをまかなっています。

どの子リスにも名前がつけられます。これまでに「バンブー」「スシ」「タイソン」「インディ」「ポーラ」「ジェレミー」「フリー」「コーラ」「ダックス」などと命名してきました。多くは野へ放ったあともまた訪れてきます。でも決して触ったりはしません。肩に跳びのって人間から餌をもらうことはありますが、ふたたび生きるチャンスを与えられた野生動物なのですから、人間のほうから触ることは決してしないのです。

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でも助けられなかった子リスもいます。ひどいケガをしていたため、亡くなるまで手の上にのせて看護をしたこともあります。

「ジュース」と名付けたリスは後ろ足に複雑骨折を負っていて切断を余儀なくされました。そのままジルさんの元で一緒に暮らしていますが、ジュースは幸せそうです。

ジルさん、長年の献身的な活動をありがとうございます。リスたちに代わって心から感謝いたします。

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