12歳の少女が散歩させていたチワワ犬が、何者かによって盗まれてしまいました。けんめいの捜索にもかかわらず見つかりません。あきらめていた飼い主家族は、10年後に「発見された」との通報を受けたのです。
いきなり現れた「犬泥棒」
愛犬が突然誘拐され、泣き叫んでいた当時12歳のティーさん。その犬が最近になって家族の元へ帰ってきたのです。
南ロンドンのベッケンハムにある公園を犬のオリーと一緒に散歩していたティーさん(12歳)。
すると突然現れた泥棒が、リードを切って犬を抱え、そのまま車で走り去ってしまいました。
現在22歳になったティーさんは、旅行会社で働いています。当時は報奨金をかけて情報提供を求めるポスターを貼りだしましたが、何の手がかりも得られなかったのです。やがてあきらめた家族は、「チリ」という名のダックスフンド犬を飼い始めました。
10年ぶりに愛犬が見つかる!

出典:https://metro.co.uk/2022/03/31/london-dog-reunited-with-owner-10-years-after-being-stolen-in-park-16377919/
でも先週の金曜日のことです。なんと10年ぶりにオリーが無事に見つかったという連絡が入ったのです。
「生きていると聞いて、大泣きしました。信じられなかったのです。また会えるとは思っていませんでした」とティーさん。
ティーさんは、オリーはもう亡くなったものと信じていました。西ロンドン地区にあるホウンズローの公園で子供たちが犬を見つけたそうです。誘拐された地点から32キロも離れた場所です。

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「公園で子供たちが見つけたそうですが、これまでどこにいたのかはわかりません」
「全体的に体調も問題なさそうでしたが、一応獣医に診せる必要がありました」
「きっとオリーは繁殖に利用されていて、何かの拍子に逃げ出したか、年老いたので捨てられたのでしょう」
夢の再会を果たす
「誘拐されたときは2歳でした。子犬のころをよく覚えています。だからまた一緒になれたのをとても喜んでいます」

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連絡を受けたその日にさっそく迎えに行きました。幸い、オリーはチリとも仲良くやっています。
「お互いすっかり意気投合したようで、よく一緒にいます。とてもほほえましい姿です」とティーさん。
「すっかりうちの環境に慣れ、わがままなチリとも意気投合しています。クッションの上でしょっちゅう抱き合っていますよ」
「オリーはストレスや痛みは感じていないようです。うれしそうに庭を走り回ったりしています」
マイクロチップで飼い主が判明
ホウンズロー市の動物管理事務所から「オリー発見」の連絡を受けたティーさん。特徴的な灰色の模様と体に埋め込まれたマイクロチップが、飼い主を突き止める手立てになりました。
「こんなに長く会えなかったので、最初は信じられませんでした」という彼女。
「家に連れてきて声を聞いたとたん、オリーは義父に近づいていき、猫ころがってお腹を見せて『なでて』と催促していました。すぐに家族だとわかったのでしょう」
でもティーさんのことを思い出すのには少し時間が必要でした。だって12歳のときからずいぶん変わってしまっているのですから。
「それ以来、家族みんなからとても大事にされていますよ。今は、外に連れ出すときは十分注意するようになりました。だって誘拐のような犯罪は突然に起きて、飼い主家族がずっと苦しむことになるのですから」
出典:https://metro.co.uk/2022/03/31/london-dog-reunited-with-owner-10-years-after-being-stolen-in-park-16377919/