ロシアのウクライナ侵攻で傷ついたのは人間だけではありません。ペットも同じです。そんな中でも、ポーランド人の獣医は危険を冒してウクライナからこうした動物たちを救出し、安全な場所へと保護しています。
戦禍で傷つくペットたち
ロシアのウクライナ侵攻で多くの犠牲が出ています。大勢の人々が殺されたのはもちろんですが、すみかを失い、ケガをしたり捨てられたりしたペットも無数います。

出典:https://www.boredpanda.com/animals-rescue-polish-vet-fundraiser-ukraine-war-jakub-kotowicz/
こうした状況を見て放置できずに立ち上がったのが、ポーランド人獣医のヤコブ・コトビッチさんと仲間のボランティアたちです。罪もない動物たちが苦しんでいるのを、このまま見過ごすわけにはいきません。
彼は救出隊を編成してウクライナへと向かいました。彼の活動を写真でご紹介しましょう。ただし、画像の中には読者のみなさんに強いストレスを感じさせるものもありますので、どうぞご注意ください。

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この方がヤコブ・コトビッチ獣医師です。謙虚な彼は自分を「ただのお手伝い人」と呼んでいます。
戦争が始まって、ウクライナで放置されている動物たちをこのまま見殺しにすることは、彼にはできませんでした。

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ウクライナへの遠征のたびに、ワゴン車にたくさんのケージと餌を積み込みました。
ウクライナからの長い旅路は、戦禍を目撃してきた動物たちにとって強いストレスに違いありません。ヤコブさんは動物たちに心を寄せています。

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ボランティアたちは昼夜の区別なく働いています。
ヤコブさんもほかの獣医たちも、1日に数時間しか眠らずに働いています。動物たちを救うためなら、ささいな犠牲なのです。
心も体も傷ついた動物たち

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ヤコブさんによると、救出できなかった動物や、重症のため安楽死をせざるを得なかったペットもいたそうです。

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獣医たちは傷ついたペットの心も慰めてあげます。
戦禍にさらされたペットたちに共通するのは、苦しみにあふれた、悲しそうなまなざしです。
けんめいな活動は続く

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ほかにもアイルランドやデンマークなどの国々から、同様の活動を行う団体が戦地を訪れています。
あちこちから集まった獣医たちが、手持ちの資金を全部使ってケージや餌、ワゴン車などの必需品を買いそろえています。

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無数に運び込まれてくる犬たちを収容するため、犬小屋も建設しています。
けんめいに活動してくれる獣医たちに、動物たちも感謝の気持ちを示しています。これまでにこの活動を通じて、200匹以上の猫と60頭を超える犬が助け出されました。

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助け出された動物の中には、リヴィブからやってきたピグミーヤギの「サーシャ」もいます。
サーシャの足は傷つき化膿していましたが、今は元気で回復途上にあります。

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サーシャは「ADAファンデーション」でペットとして保護されます。この団体はヤコブさんがわずか17歳のときに創設した動物保護組織です。
ヨーロッパ中の人々がこうした気の毒なペットたちを引き取って家族にしてくれています。中にはウクライナの家族と再会できたペットたちもいます。
ボランティアの活動に感謝の声

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人々はこんな感想を寄せています。
・ウクライナからの映像で、家族がみんな殺され、残されたジャーマン・シェパードが必死で廃墟の中をうろついて家族を探している姿を目にしました。うちの愛犬が心地よい寝床で寝ているのを見ながら、わたしの心はひどく痛みました。なぜこんなことが起きるのでしょうか。たった1人の狂気のせいです!
・そのとおり。意味のない凶行だ
・心が張り裂けそうなほどつらい。動物たちもつらい思いをしています。ヤコブさんのようなすばらしい人々がいることに感謝です。そしてそういう活動を支援する人々にも‥
・助けてくださるヤコブさんやボランティアのみなさん、ありがとうございます
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