保護された子猫は衰弱していました。里親家庭でケアを受け元気になり、その飼い猫に出会ったとき、2匹は大の仲良しになったのです。猫兄さんに世話をされ子猫は大満足。ほら、幸せそうに笑いながら眠っていますよ!
衰弱した子猫を保護
米国オレゴン州にある動物保護団体「シェルビーズ・キトゥン・セイフハウス」。代表のシェルビー・ソープさんは「母親の世話を受けられない赤ちゃん猫がいる」と連絡を受けました。野良猫を捕獲して避妊手術をしたあとで放つ「TNR」活動のときに発見されたのですが、一緒に生まれた子猫たちはみんな亡くなってしまったそうです。
「この子は震えていて、施設の環境は赤ちゃん猫には不十分だったので、うちで預かって授乳をすることになったのです」とシェルビーさん。

出典:https://www.lovemeow.com/kitten-melts-cat-own-attention-2657044630.html
自宅に連れ帰ると、さっそく1匹の飼い猫が興味を示し、ケージの中の赤ちゃん猫を覗こうとしていました。
「うっかり台所へ通じるドアを閉めなかったので、養育室へ戻ったとき、ポーラーが赤ちゃん猫クレオのケージを覗いているのを発見しました。ポーラーが、よい『お兄さん猫』になるだろうとわたしにはわかっていました」とシェルビーさん。
手厚いケアで健康を回復

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クレオには蚤がいて、眼にも初期の感染症が見られました。さっそく体をきれいにしてあげ、眼の治療をし、24時間体制で授乳を行ったのです。
暖かい寝床と心臓の鼓動がする「抱っこおもちゃ」を与えられて、クレオはだんだん回復してきました。

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「ミルク瓶から勢いよく飲むようになったので、もう大丈夫だと確信しました」とシェルビーさん。
食事の心配をせずにお腹がいっぱいになる生活に、クレオはとても幸せそうです。
飼い猫ポーラーとご対面

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体重が増えるにつれて、クレオはまわりのものに興味を示すようになってきました。同じ家にいる飼い猫たちの臭いにも気づいたようです。
「ポーラーは最初からクレオに興味津々でしたが、最初の2週間はクレオを隔離していたので、ときどきしか会うことはできませんでした」とシェルビーさんはいいます。

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数日後、クレオは寝床の中で動き回るようになりました。よちよち歩きも始めました。ほかの猫たちとも一緒に遊びたがっています。
シェルビーさんは、ひんぱんにクレオを抱っこして自分が愛されていることを理解させようとしました。
「この年齢になった子猫は、ふつうほかの猫と交流をし始めるのです」と彼女。
体調が回復したので、クレオは正式にポーラーに紹介されることになりました。ポーラーのほうはこの機会を待ち望んでいたのです。
すぐに「大の仲良し」に

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心やさしいポーラーは、出会った瞬間からすぐにクレオをかわいがり、世話するようになりました。子猫の顔や耳を舐めてきれいにしてあげています。
「ポーラーはとても熱心な『お世話係』です。やさしく子猫に近づいて、よちよち歩きの子猫の体の真上に立ち、守るようにしています。ポーラーの足の下にクレオはすっぽりと収まる大きさなのです」
「前足で子猫の体を押さえて、体じゅうを舐めてあげています。こうして押さえていると、子猫はじっとしているのです」
幸せな笑顔の毎日
クレオはポーラーと一緒にいて、とても幸せです。「もっと抱っこして」とせがんでいますよ。
里親家族に対しても、クレオは甘ったれです。とくにシェルビーさんの膝の上に乗るのは大好きなのです。
大変な猫人生のスタートでしたが、いまクレオは里親家庭の協力で元気にすくすくと育っています。ほら、寝ているときもこの笑顔なのですから!
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